当学院ならではの『臨床シンポジウム』
去る先月、1月22日(日)に
卒後セミナー「臨床シンポジウム~整形外科では治りにくい肩関節の痛み~」
が開催されました。
今回のシンポジウムでは、
河村 廣定、宋 秀珍、石橋 尚久、がパネリストを務め、
反応点治療(河村)・中医鍼灸(宋)・トリガーポイント療法(石橋)の
3種類の治療法の立場から、難治性の肩関節痛の病態把握と、
デモンストレーションを交えた鍼治療の実際までを
それぞれ解説し、質疑応答を行いました。
肩関節の痛みは、臨床上多岐にわたります。
その中でも今回テーマに選んだ難治性の肩関節痛は、
私達鍼灸師にとっても様々な知識や技術が必要となります。
今回のシンポジウムでは3人の臨床家から、
各治療法の特徴を活かした診察法や治療法を具体的に解説され、
大変興味深い内容のセミナーとなりました。
当学院では在学中、上記3種類の治療法を主に学習します。
3年次にはその中から学生自らが選択した治療法を臨床実習でより深く学び、
実践的な技術の習得を行う特徴的なシステムを設けています。
当学院にとって3種類の治療法が一同に介し臨床シンポジウムを開催することは、
臨床的に新しい知識や技術を卒業生の方々へ発信し続ける義務と、
責任を担っていると考えています。
日々臨床を行われている卒業生の方々にとって、
シンポジウムを機に新しい発想や今までとは違った視点で
患者さんや疾患を捉えなおす一助になれば幸いです。
今回受講出来なかった方は、また次回の開催をお待ちください。
司会進行:川上靖