2014年度 天津・北京研修旅行~前編~

旅行を終えて早1か月。

あらためて今年の研修旅行を振り返ってみたいと思います。

 

昨年の研修旅行の様子はこちらから

 

 

8月16日(土)~21日(木)5泊6日の日程で、また今年からの「初企画!」、外部からの参加者を迎えての旅行となりました。

研修旅行のメインイベントは、なんといっても「解剖実習」

自分たちで実際にメスを持ち御遺体(献体)を解剖させていただくことは、日本では医学部・歯学部の学生にしか認められておりません。

この貴重な経験のため、近年では2回、3回と研修旅行に参加する学生も増えています。

 

 

 

【第1日目】

関西国際空港に集合し、いざ出発です

 

北京空港からはバスで一路、天津へ。

天津中医薬大学に到着後、入校式が行なわれました。

 

初日は宿舎である天中賓館にて、全員での夕食です。

食事のペース配分に完全に失敗し、翌日からメインが出てくるまでがっつかないと心に決めました。

 

 

【第2日目】

メインイベントである「解剖実習」のスタートです

2グループに分かれ、「解剖実習」と「標本実習」を交代で行ないました。

それぞれのグループに天津中医薬大学の先生と通訳の学生さんがつき、丁寧に説明してくださいます。

実習の最初は、「学生の学習、技術向上のために」と献体された御遺体に全員で黙祷。

鍼灸科の学生全員でつくった千羽鶴を捧げました。

 

解剖実習のグループは、まずはメスの扱い方から。メスの刃の替え方を練習しました。

2回目、3回目の学生はさすがに慣れた手つきで解剖を進めていきます。

最初は少し遠巻きに見ていた初参加の学生も、だんだんと前のめりになっていく様子が印象的でした。

 

午後からは、天津中医薬大学国際教育学院、副院長の金軍先生による特別講演です。

「脳卒中の合併症に対する鍼灸治療」についての座学と実技を行なっていただきました。

  

特に実技では、実際に治療を受けた学生はもちろん、周りで見ていた学生にとっても、金先生の技術は大変素晴らしく勉強になったと大好評でした。

 

特別講演の後は、日本語を勉強されている学生さんたちとの交流会。

今年は「日中鍼灸学術交流会」として、お互いの国の鍼灸の歴史や現状について紹介し合いました。

天津の学生さんたちは皆さんとても日本語が上手で終始、和気あいあいとした雰囲気でした。

  

 

 

【第3日目】

午前中は引き続き、解剖実習を行ないます。

2日目は筋肉や神経が主でしたが、3日目は心臓、肺、消化器などの臓器がメインとなります。

教科書で平面的に見ている臓器を立体的に捉え、また実際に手で重さや感触を確かめることは鍼灸師になる上で非常に大きな糧となるでしょう。

標本実習では脳の構造についても詳しく教えてくださいました。

 

午後からは、今年から選択制となりました。

複数回参加している学生は午前中に引き続き解剖実習を行い、自分たちの関心のある部位をそれぞれが確認しました。

初参加の学生は、保康病院と臨床技能研修センターの見学です。

 

保康病院では漢方薬の調剤風景や煎じ薬としてパッキングされる工程を見学。

たくさんの引き出しに入った生薬が、処方箋にそって手際よく調合され、あっという間に一週間分ができあがります。道端で見られるセミの抜け殻も立派な生薬です!

  

 

臨床技能研修センターでは、

診察や治療の技術向上に役立ちそうな経穴を正しく取る練習をする人形や、脈診や舌診の機械などがあり、

当校にもあればいいのに・・・と思わずにはいられませんでした。

  

 

 

その後は、鍼灸用具店と鍼灸・漢方関連の書籍を扱う本屋さんでのお買い物タイム。

鍼や吸玉、かっさなどがかなり格安で購入できるので、自分用にはもちろん、お土産として大量に購入する学生もいました。

みんな、それぞれに掘り出し物を見つけたようですね!

  

 

後編へつづく

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