更年期障害×鍼灸
最近テレビで取り沙汰される「美魔女」のように、日本人女性は年々パワフルに、そして美しくなっているように感じます。世の女性陣の口癖ともいえた「アラサー」「アラフォー」の言葉も、今では「アラフィフ」「アラシクス」が登場し、「アラセブン」が注目されるのも時間の問題ではないでしょうか。
■世界一の平均寿命、でも閉経年齢は昔と変わらない!?
医療の進歩や社会環境の改善により、日本人の平均寿命は飛躍的に伸びました。
特に女性の平均寿命に関しては、86.83才(平成26年)と3年連続世界一を誇っています!
しかし、閉経年齢に関しては昔から50才前後と変わらず、この閉経期をはさんだ前後約10年間を更年期といいます。
閉経が近づくと卵巣のはたらきが低下し、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの量が急激に減少するためホルモンバランスの乱れが出てきます。
この女性ホルモンの急激な減少に身体がついていけなくなることで、自律神経の失調や心身の不調が起こりやすい状態になり、のぼせや発汗・イライラ・肩こり・不眠などを訴えるようになります。
■「7の倍数」
現代医学では、ホルモンの影響が大きく関わっていますが、東洋医学では「腎精」がポイントとなります。
東洋医学では生命エネルギーを「精」または、「腎」に蓄えられていることから「腎精」といい、この「精」はある一定年齢以降になると減り始め、老化現象があらわれるようになります。「精」が減ることによってエネルギー不足となり、内臓機能が低下し、身体のバランスが崩れやすい状態になることで、現代の更年期障害と同じ様々な症状が現れます。
東洋医学の文献には、「女性は7の倍数」で節目を迎えるとあります。
例えば、女性は14歳(7×2)で初潮をむかえ、35才(7×5)から少しずつ老化が始まり、42才(7×6)から加速し始め、49才(7×7)で閉経を迎えます。
■更年期に向けて今から出来ること
更年期の症状は若い頃の生活習慣や健康状態が深く関係する事が多く、暴飲暴食や偏食、睡眠不足などの不摂生な生活の繰り返しによって、通常よりも早く更年期を迎えたり、症状が強く出ることがあります。
鍼灸治療では個々の症状や体質に合わせたツボに鍼や灸を施し、全身のバランスを調え内臓機能を高めることで症状の軽減が期待できます。
未来の美魔女を目指すなら、食べ物や睡眠に気をつけること。
そして、全身のバランスを整える鍼灸治療をお薦めします。
鈴木 孝子 (→鈴木先生の紹介はコチラ!)