皆さま、こんにちはわーい (嬉しい顔)
去る11月14日(日)、第10回天津中医薬大学特別講座が行われましたクローバー
新型コロナウイルス感染予防のため、当学の卒業生と在校生を対象として開催し、
天津中医薬大学本校からはオンラインにて講演をしていただきました。

今回のテーマは『灸法を活用する』です。お2人の講師を招聘し、ご講義いただきましたぴかぴか (新しい)

温景栄【講師】
講師:温 景 栄(おん けいえい)先生
天津中医薬大学 鍼灸推拿学院 准教授・副主任医師
(師:石学敏中国工程院院士)

 


早川 敏弘

【講師】
講師:早川 敏弘(はやかわ としひろ)
神戸東洋医療学院 講師
天津中医薬大学 鍼灸推拿学院 神戸校 教授
神戸東洋医療学院付属治療院 副院長

 
私たち鍼灸師は「はり師」と「きゅう師」という2つの資格を持っていますが、
実際の臨床では、患者さんの「灸は熱い」「痕が残る」という不安や、煙やにおいの問題、
また効果のある灸の使い方が分からない等といった理由から、鍼をメインとしている先生方がほとんどです。
患者さんの灸施術へのハードルを下げ、灸の良さを知ってもらうためには、
まず私たち鍼灸師自身がもっと灸の歴史や効果、活用法について学び、
理解することが重要ではないかというところから、このテーマが決まりましたexclamation

第一部では、天津中医薬大学 鍼灸推拿学院 准教授の温景栄先生に、
中医研究会代表の福家先生通訳のもと、『中国編:灸法の歴史と臨床応用』について講演いただきましたクローバー
その中では、灸による治療効果は「温める」ことだけでなく「煙に燻される」ことが重要であることや、
古来、灸法が救急治療としても活用されていたことがとても印象的でしたほっとした顔
 
 
 
第二部では、当学講師で付属治療院 副院長の早川敏弘先生に
『日本編:灸法の歴史と臨床応用』の講演を行っていただきましたぴかぴか (新しい)

また実技では2グループに分かれ、早川先生による「押し灸・竹筒灸」のデモンストレーションと、
中医研究会メンバーによる「縄折法(じょうせつほう)による四花患門穴(しかかんもんけつ)の取穴」を交代で行いました。

早川先生のデモンストレーションを受けた参加者からは「肩が楽になった!」、「気持ちいい!」と喜びの声が上がっていましたるんるん (音符)
縄折法による取穴も参加者同士でペアになり、お互いの取穴を行い、古代の方との体格の違いを実感される方もいましたdouble exclamation



今後の中医研究会でも灸法について取り上げていく予定となっていますわーい (嬉しい顔)
今回の講座で興味を持たれた方はぜひご参加くださいクローバー

それでは、当日参加した方よりレポートを頂きましたので、ご紹介させて頂きますチューリップ
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近年、アイスマンの研究が進み、経絡の考え方と灸治療が5300年前からあったという
仮説が発表された際には、まだ鍼灸師を志す前の私でさえ驚きをもってそのニュースに着目しておりましたひらめき
しかし今回、中国における灸法がさかのぼること「黄帝内経(こうてだいけい)」「傷寒雑病論(しょうかんざつびょうろん)」から
体系化されてきた歴史を学び、中医学に裏付けられる灸法の治療意義を改めて知ることができましたdouble exclamation

一方、仏教とともに中国より鍼灸が日本に伝えられたのが奈良時代。
それ以後、日本灸法は阿是灸(あぜきゅう)をはじめとした独自の発展を遂げ、現在も家庭でできる養生灸から、
様々な道具や手法を用いた治療が行われており、明の時代より楊継洲(ようけいしゅう)が、
『是 鍼灸薬者、医家之不可欠一者也』と論じたように、鍼法に加えた灸法の可能性に思いを馳せ、
日々の学習意欲をかき立てられる有意義な講座受講となりましたほっとした顔クローバー

1年生夜間部 S

 

天津中医薬大学特別講座を聴講して、中国と日本の灸法の歴史が知れて面白かったでするんるん (音符)
中国の近代灸法の一つである、熱に対して異常な敏感性を示す反応点に行う熱敏灸(ねつびんきゅう)は、
どんなものか興味がそそられ、後で調べてみると、日本語訳の本も出版されているそうなので読んでみようと思いますグッド (上向き矢印)
日本の灸法の歴史では、特徴として阿是灸があり、皮膚に出現する反応点に施灸するのが特徴的であることに、
触診の大切さを再認識しましたexclamationその後の実技では、押し灸や竹筒灸(たけづつきゅう)、縄折法のデモンストレーションがあり、
押し灸や縄折法は初めて見学するものだったので、新鮮な体験でしたわーい (嬉しい顔)

お灸は学校の実技では、なかなか上手く出来ないですが、今回の講座を聴講して練習をもっと頑張っていこうと思いました手 (グー)ぴかぴか (新しい)

2年生昼間部 K



11月14日、第10回天津中医薬大学特別講座「灸法を活用する」を受講しました。
中国と日本それぞれのお灸の歴史と臨床応用について、第一部はリモートで天津中医薬大学の温景栄先生、
第二部は当学院の早川敏弘先生にお話しいただきましたほっとした顔

中国でお灸は旧石器時代を起源とした最も古い治療法であり、
日本でも古くから身近で幅広い治療が行われていた実績を数々の文献からご紹介いただきました。
実技では「押し灸と竹筒灸」と「縄折法による施術」を見学・体感できましたexclamation

貴重な資料を基に具体的なお話しが伺え、改めてお灸の効果や奥深さを知ることができました。
貴重なお話しありがとうございましたるんるん (音符)

卒業生 F

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