3年間のカリキュラム
※このページのカリキュラムは、2017年度のものになります。基礎〜国家試験合格まで
1 年 次 |
現代医学と東洋医学の基礎を学び、人体の基本的理解を深めます。人体の構造機能を中心に現代医学の基礎と、東洋医学の基礎を学びます。鍼灸実技では、はりや灸の扱い方から、基本的な施術テクニックを習得します。
必修科目 講義
はりきゅう理論/中医概論/経絡経穴概論/構造機能学Ⅰ(解剖学)/構造機能学Ⅱ(解剖学)/構造機能学Ⅲ(生理学)/医療概論と法規/中国語Ⅰ/保健
必修科目 実習・実験
実技ⅠA/実技ⅠB/実技ⅠC
国家試験対策
基礎教科の学習を中心に行い、年度末に実力試験を実施し1年次の実力を確認します。
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2 年 次 |
医療に関する専門的授業が増加。臨床に出るまでの知識を高めます。臨床・病理・中医診断学と、人体の疾患に関する知識を深めます。鍼灸実技は応用施術法へとスキルアップ。反応点治療法・中医鍼灸学・トリガーポイント療法をそれぞれ習得します。
必修科目 講義
中医診断学/総合医療学/病理学/臨床医学総論/臨床医学各論Ⅰ/臨床医学各論Ⅱ/リハビリテーション医学/中国語Ⅱ
必修科目 実習・実験
実技ⅡA/実技ⅡB/実技ⅡC
選択科目
反応生体学/太極拳・気功学
国家試験対策
診察法や診断法の学習が中心になります。1年次の実力試験の結果によっては復習課題があります。年度末に実力試験を実施し、残り1年間への計画を組み立てます。
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3 年 次 |
卒業を見据え、臨床力を高めます。そして国家試験合格に向けてラストスパート。国家試験対策講座や定期的に開催される模擬試験が開始。実技では、一般の患者さんに対して施術を行う臨床実習が始まり、様々な症例に対応した技術の応用力を高めます。
必修科目 講義
中医鍼灸学/スポーツ鍼灸学/総合演習/社会鍼灸学/社会科学
必修科目 実習・実験
実技Ⅲ/臨床実習
選択科目
反応生体学/運動・美容学
国家試験対策
必修で国家試験対策授業にあたる「総合演習」が行われ、その他にも2000問に及ぶ科目別のオリジナル問題集や、実力試験・模擬試験そして総合演習試験が行われます。
詳細はコチラはり師・きゅう師国家試験
鍼灸科卒業 ![]() |
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実習
専門分野を極める
1年次には安全で適切な施鍼と施灸の方法を徹底して学び、2年次には3年次の臨床実習で求められる東西医学それぞれの理論に基づく診察法と3種類の鍼灸治療法を、より専門的に学びます。
基 礎 |
1 年 次 |
基本的な施鍼、施灸 | ![]() |
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専 門 基 礎 |
2 年 次 |
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反応点治療内蔵や筋の疾病は自律神経を通じて影響します。それを診察や治療に用います。 |
中医鍼灸中医理論に基づき診察を行い、主訴だけでなく全身調節を目的に治療を行います。 |
トリガーポイント療法痛み・痺れなどの整形外科的症状を得意し、主に筋に焦点を当てた診察・治療法です。 |
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外来の患者さんを教員と学生が一緒に診察治療 | |||||||||||
臨 床 実 習 |
3 年 次 |
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科目一覧
科目名 | 内容 | |||
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1年生 | 必修科目 | 講義 | はりきゅう理論 | 「はり」「きゅう」の定義、さまざまな道具、使い方、リスク管理などについて学びます。 |
中医概論 | 『中国伝統医学』である中医学(東洋医学)の基礎学科にあたる科目です。中医学の世界観を学びます。 | |||
経絡経穴概論 | 鍼灸治療に必要なツボ(経穴)と経絡の知識を習得します。ツボの名前・性質・部位や取り方を学びます。 | |||
構造機能学Ⅰ(解剖学) | 人の生命を維持する機構を理解し、基礎医学および臨床医学の基盤となる科目です。特にここでは、正常な人体の内臓や感覚器の構造について学びます。 | |||
構造機能学Ⅱ(解剖学) | 人の生命を維持する機構を理解し、基礎医学および臨床医学の基盤となる科目です。特にここでは、正常な人体の骨格・筋肉・神経など鍼灸師にとって、より必要な構造について学びます。 | |||
構造機能学Ⅲ(生理学) | 人の生命を維持する機構を理解し、基礎医学および臨床医学の基盤となる科目です。人体の正常な働きについて学びます。 | |||
医療概論と法規 | 東洋医学の歴史、医療制度や医療倫理について、また、はり師・きゅう師に関する法律や他の医療制度の法律などを学びます。 | |||
中国語Ⅰ | 初級レベルの中国語発音と基本的な文法、日常用語と簡単会話を学びます。中国での研修旅行でもいかされます。 | |||
保健 | 体力測定やストレッチなどの実技を体験しながら、臨床現場で患者への運動指導に必要とされるスキルを身につけます。 | |||
実習 | 実技ⅠA | 鍼灸施術に必要な基本的技術および医療者としての心構えを学びます。人体に安全に鍼灸施術が行えるよう、衛生管理や施術の基礎的操作を習得します。 | ||
実技ⅠB | ||||
実技ⅠC |
科目名 | 内容 | |||
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2年生 | 必修科目 | 講義 | 中医診断学 | 顔色やベロ(舌)の色や脈などを診て、中医学(東洋医学)的に診断する方法を学びます。 |
総合医療学 | 「鍼灸の治効メカニズムの基礎(はりきゅう理論)」と、健康の保持・増進を目的とする「衛生学・公衆衛生学」を合わせて学びます。 | |||
病理学 | 病気になったときに、ヒトの細胞や組織が西洋医学的にどのように変化するのかを学びます。 | |||
臨床医学総論 | さまざまな西洋医学的診察法と、特定の病気に結びつく特徴的な症状を学びます。 | |||
臨床医学各論Ⅰ | 鍼灸師として必要な、さまざまな病気の原因や症状、検査法、治療法などを西洋医学の立場から幅広く学びます。 | |||
臨床医学各論Ⅱ | ||||
リハビリテーション医学 | 各障害に対し、正しいリハビリテーションを行うために必要な知識を学びます。 | |||
中国語Ⅱ | 単語量を増やし、やや複雑な文法と表現を学びます。中国での研修旅行でもいかされます。 | |||
実習 | 実技ⅡA | 3年時に行う臨床実習の3種類の治療法を学びます。特に前期では中医学・西洋医学それぞれの診察法の実技、後期では運動器疾患に対する各治療法の実技を学びます。 【東洋医学系診察実習】 顔色やベロ(舌)の色や脈を実際に診て、診断する技術を学びます。 【西洋医学系診察実習】 心音や呼吸音などの聴診と血圧の測定、神経検査など鍼灸治療を行うことが可能か否かを知るための診察法を学びます。 【中医鍼灸実技】 東洋医学系診察実習の授業内容を踏まえて、肩痛、肘痛、腰痛などの運動器症状に対して、診察と治療の実際を学びます。中医臨床実習の基礎となります。 【トリガーポイント療法実技】 西洋医学系診察実習の授業内容を踏まえて、肩痛、肘痛、腰痛などの運動器症状に対して、診察と治療の実際を学びます。トリガーポイント臨床実習の基礎となります。 |
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実技ⅡB | ||||
実技ⅡC | ||||
選択科目 | 講義 | 反応生体学 | 実技Ⅱ(西洋医学系診察実習)の内容を踏まえて、反応点治療の基礎理論を学びます。反応点治療臨床実習の基礎となります。 | |
実習 | 太極拳・気功学 | 気功を実際に練習し、気功の定義や歴史を学びます。 |
科目名 | 内容 | |||
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3年生 | 必修科目 | 講義 | 中医鍼灸学 | 『中医概論』『中医診断学』を総合し、中医学におけるさまざまな疾病に対し鍼灸の臨床方法を幅広く学びます。 |
スポーツ鍼灸学 | スポーツ鍼灸および鍼灸臨床で必要な整形外科疾患の診察法と鍼灸治療法を学びます。 | |||
総合演習 | 国家試験合格のため、3年次に充実した対策授業を行います。授業や個々にあわせた課題とともに国家試験同様の試験も定期的に行います。1・2年次には自分の実力を把握し、国家試験のスタイルに早くから慣れるよう実力試験を行います。 | |||
社会鍼灸学 | 卒業後の就職に際し、社会人として必要なスキルや鍼灸院経営に必要な事柄を学びます。 | |||
社会科学 | 鍼灸師として社会とのかかわり方など、専門科目とは違った視点で学びます。 | |||
実習 | 実技Ⅲ | 鍼灸院でよく遭遇する症候に対しての鍼灸治療実技を学びます。 | ||
臨床実習 | 3年次までに学んだ3種類の鍼灸治療法から学生自らが選択し、当校の付属治療院において実習を行います。外来の患者さんを教員と学生が一緒に診察し、治療計画に基づき、主に学生が治療を担当することで、多くの実経験を積みます。 | |||
選択科目 | 講義 | 反応生体学 | 3年生の臨床実習で行う反応点治療の応用を学びます。反応点治療を用いる鍼灸院の開業準備についても学んでいきます。 | |
実習 | 運動・美容学 | 現在、脚光を浴びている美容鍼灸の実践と臨床現場で役立つテーピングの実技を学びます。 |