第3回 天津中医薬大学特別講座

　古来より美に対する要求は男女を問わず、世界中でとどまるところを知りません。
　現在、お隣中国では町中に小さな美容院が沢山見受けられます。日本の美容院と異なり肌のトラブルなどに特化したクリニックで、また美容整形とも異なり、主に中医師が施術を行います。漢方薬や鍼灸、刮痧、ツボマッサージなどを駆使し、また、最新のレーザー療法や高出力パルス光治療を用いて、いわゆる“ニキビ”や“しみ”などの疾患を治療しています。もちろん、中医学の理論に基づき弁証論治を行うのがその最大の特徴です。

　中国における美容に対する医学的アプローチの歴史はとても長いですが、大学において研究が盛んになってきたのは高度経済成長の時代に入ってからです。裕福になり美への意識が高まったとき、より安全で天然素材を用いた方法が求められたのです。そこで美容の世界と中医学がより強く結びつき、各大学に専門の研究部門がどんどんと立ち上がっていったのです。そんな中、重点大学である天津中医薬大学も中国はもとより世界へ対し美容分野において大きな影響力を発揮しております。今回中国での最前線の内容を是非とも日本で講演していただく、天津中医薬大学の推薦を受け楊帆先生の招聘と相成りました。
　日本での今後の鍼灸業界、また、美容業界にとって良い講演となりますよう期待しております。

◎ 講演内容

第一部講演　「顔面の美を損なう疫病における中医治療」
　　　　　　　～美の大敵！“ニキビ”、”しみ”、”脱毛”へのアプローチ～

　“ニキビ”と“しみ”は臨床でよくみられる「診断は容易だが治し難い」美を損じる皮膚病です。これらは外見の印象に多大な影響を及ぼし、社会交流や自身の妨げになります。しかし、現在行われている治療法はやや限局的で、十分な効果が得られないだけではなく、副作用やリバウンドも顕著にみられます。
　本講座では中医理論に基づき、弁証による患者個々に合わせた中薬の内服治療に、鍼灸による調整治療、天然素材を用いた治療を併せた、安全で副作用やリバウンドのない、臨床効果に満足のいく治療法を紹介いたします。

第二部講演　「顔面刮痧・ツボマッサージ」～“小じわ”や“たるみ”に最適！！～

　顔面部の小じわ、たるみに加え、しみ、むくみは、中医学において気血津液の代謝失調が原因と考えます。
　今回の講座では人体経絡学を基にした科学的な先進刮痧術や、経絡経穴に基づくツボマッサージにより、気血の流れの改善や気機の調整をはかる方法を紹介します。そして、脳の活性化や眼の輝き、また、心地よい緩やかな圧力は、顔の小じわを減らし、皮膚にほのかな赤みや潤い、つや、弾力性を与え、アンチエージングにもつながります。

日時：

2014年10月26日(日) 13:00～17:00

会場：

神戸東洋医療学院

定員：

40名

参加費：

一般 10,000円
神戸東洋医療学院 卒業生 5,000円

当日スケジュール

主 催：

神戸東洋医療学院 孔子課堂

共 催：

天津中医薬大学 ( 本校 ) 神戸東洋医療学院 株式会社タフリーインターナショナル