たくさんのご参加、ありがとうございました。
◎ 天津中医薬大学特別講座とは
毎年10月に中国本校より漢方・鍼灸の先生を招聘し、日本へ正しい中医学を広く浸透させるために開催しています。
◎ 今年のテーマ 鍼灸と漢方の連携~中医弁証を橋渡しに~
◎今年のテーマ「中医学の痛証」・「鍼灸と漢方の連携」
今年のテーマは2つあります。どちらも、もう一度「中医鍼灸」の基本に立ち返り、また、しっかりと未来を見据えることを主眼にしています。
1つ目の「中医学の痛証」は鍼灸が最も得意とする“痛み”に対する治療法についてです。古来より急性慢性を問わず様々な痛みに適応でき、また現在でも鍼灸適応疾患が最も多い分野であります。痛みに「阿是穴」や「硬結」でなく、弁証論治を用い根本治療につなげる治療法をもう一度考えてみましょう。今回は腰下肢を中心に講演そして実演いただきます。
2つめのテーマ「鍼灸と漢方の連携」は、その弁証論治からくる自然な回帰です。古来日本では医療において、内からのアプローチである漢方と、外からのアプローチである鍼灸は併用されていました。現在の医療制度になり薄れた考えではありますが、お隣中国では今なお内外からの治療が当然のように行なわれています。日本でこの課題に取り組んでおられるドクターにその立場より講演いただきます。また、ドクターと鍼灸師による座談会にも是非皆さん参加してください。
◎ 詳細
- 日時:
- 2015年10月11日(日) 13:00~17:30
- 会場:
- 神戸東洋医療学院
- 定員:
- 40名
- 参加費:
- 一般 10,000円
神戸東洋医療学院 卒業生 5,000円
当日スケジュール
12:30~ | 受付 |
---|---|
13:00~14:00 | 第一部講演 「鍼灸と西洋医学の連携」 |
14:00~15:00 | 第二部講演 「中医学の痛証」 |
15:30~17:30 | 第三部 交代制 鍼灸実演 「中医学の痛証」 座談会 「鍼灸と西洋医学の連携」 |
17:30 | 終了 |
◎ 講師紹介
竹本 喜典
タケモトクリニック 院長
平成9年自治医科大学卒、僻地にて総合診療を実践する中、多様な訴えに答えるべく漢方に興味持つ。その後、整形外科に進むも、漢方への想いが強まり漢方内科開業に至る。鍼の反応を弁証に活かそうと苦戦中。
韓 宝傑
天津中医薬大学第一附属医院 主任医師
1987年天津中医学院卒(現天津中医薬大学)、鍼灸臨床の第一線で26年間におよぶ経験を有し、天津市鍼灸学会において脳病科学・経穴学・鍼施術などの分野で主任委員を務める。醒脳開竅法を中心に各種麻痺症状、頸椎・腰椎疾患の治療を専門とする。
◎ 関係者あいさつ
受講される方々へ
「痛み」多くの疾病の中でも身体感覚として身近に感じる症状の一つではないでしょうか。
特に、鍼灸治療では主訴として対応することが多いと思います。
講座では以下のことに注目して聴講されてはいかがでしょうか。
・東洋医学では、「痛み」をどのように捉えているのか?
・痛みにおける概念としての「不通則痛、不栄則痛」を臨床に活かす為に必要なことは?
・理論と実践力を磨くために必要なことは?
また、「醒脳開竅法における痛みへの対応」は注目だと思います。
「鍼灸と漢方の連携」では、東洋医学を実践されている医師との連携をどのように取るのか?
また、鍼灸師が必要とする漢方薬の知識などを座談会として進行したいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
谷本 篤志
はり・きゅう 和み座 院長
1991年明治東洋医学院専門学校卒業。
漢方専門クリニックにて20年間の診療に従事する。
2015年5月西宮にて「はり・きゅう和み座」を開院。
また、東洋医学の啓蒙と普及に全国で講演活動を行う。
主 催: 神戸東洋医療学院 孔子課堂
共 催: 天津中医薬大学 ( 本校 ) 神戸東洋医療学院
協 賛: 株式会社タフリーインターナショナル