- 女性
- 主婦
- 就職
驚きがたくさんあって、
全てが繋がっていく東洋医学がとにかく楽しい!
入学前
保育士から鍼灸師への大きな進路変更
- 濱さんは、入学前は何をされていましたか。
- 幼稚園の時から保育士になりたくて大学に行ったのですが、2年生の時に部活で腰を痛めた事がきっかけで保育士になるのが難しいと大学で言われました。保育士になれないなら学校に通う意味はないと判断し大学を辞めました。
- どうして鍼灸師を目指そうと思ったのですか。
- 当時20歳ぐらいでしたが、大学を辞めてからアルバイト以外は何もしていなくて、「何かしないと!」と思いました。子どもと関わりたくてベビーマッサージなども考えたのですが、接骨院でアルバイトをしていた事もあって、なんとなく鍼灸師やってみようかなぁと思い始めました。ただ、当時勤めていた接骨院では、あまり鍼をしていなかったので東洋医学に関しても実は全然知りませんでした。
- 神戸東洋医療学院を選んだきっかけは何だったのでしょうか。
- 持病の関係でいろいろな鍼灸師さんと出会う機会があり、出会う先生、出会う先生みんなが神戸東洋医療学院を勧めてくれました。大学に通っていた経験から、先生は遠い存在で気軽に質問できる雰囲気ではないと思っていたのですが、学校見学に行ってみると先生と学生の距離がとても近い事に驚きました。また、夫をはじめ卒業生を知っていたので通っている人間が良いなら良い学校なのだろうと思い入学を決めました。
在学中
驚き…繋がる…東洋医学ってとにかく楽しい!
- 入学されてから印象深かったことは何ですか。
-
入学まではどきどきしていたのですが、実際授業が始まってみると、いい意味で「思っていたのと全然違う!」と驚きました(笑)。
入学前は特に東洋医学の知識はなく、まず五行を覚えるところから始まりました。これまでの自分の不調に話が繋がっていった時、とても楽しくって!家族にも教科書を見せながら説明したりして、どっぷりハマっていきました(笑)。
小児鍼があることも知って、これで子どもとも関われると思いました。入学前は、鍼灸は柔整の延長だと思っていたのですが、鍼灸治療の幅の広さに驚きました。
- 在学中、楽しかったことはなんですか。
- 毎日楽しかったです(笑)(笑)(笑)。
結婚・妊娠・休学そして復学!育児しながら夢を叶える!
- 二児の母でもある濱さん。お子さんは、おいくつになりましたか?
- 上が4歳で、下の子は1歳です。(2015年9月時点)
上の子は、私が神戸東洋医療学院の2年生だった時に産まれたので、2年間休学をしました。自分でもびっくりしましたが、更に卒業前に下の子を授かり、国家試験受験時は下の子がお腹にいる状態でした。
- 在学中に結婚も妊娠も経験された濱さん。苦労した事は何ですか。
- 基本的には、何事も楽しかったです。妊娠が分かった時も、元気であれば続けるつもりでしたが、妊娠中毒を発症し動けなくなり、そして、休学しました。
- その『休学』の決断はどなたと相談しましたか。
- 夫に相談しました。「休学してでも鍼灸師はなる価値があると思う」と言ってくれました。夫曰く、私はきっと良い鍼灸師になると思うからって後押しをしてくれましたね。…なにを思ってそう言ってくれたのかは分かりませんが(笑)。
学校とも、教務の方と時間をかけて何が一番良いのか相談し、自分が焦らなくてすむ休学が一番良いという結論に至りました。周りがそう言ってくれた事で「絶対鍼灸師になる!」と思いが再確認でき、休学して勉強する決意が出来ました。また、決めたからには焦らずにいこうと思えました。
母親と学生…両立できたのは、周りのサポートのおかげ
- 6月に出産をして翌年の4月に復学した時は、お子さんは10カ月だったと思いますが、不安はありましたか。
- 出産してからの10カ月間は、4月になれば神戸に出られるという事を希望に頑張りました(笑)。1歳になるまでは実家の母が面倒を見てくれて、1歳になってからは保育園に入れました。両立できたのは本当に周りのサポートのおかげです。
- 子育てしながらの勉強は如何でしたか。
- 子どもが寝てからしか勉強ができなかった事もあり、とにかく眠たかったです。保育園に行きだしてからは朝9時頃に子どもを保育園に送って行って、昼の12時くらいまでは自分の勉強の時間に充てました。
それから学校に行って、また夕方5時には保育園にお迎えに行きます。そこから、子どものご飯を作って、夜9時頃には寝かせて。そこからまた夜中まで勉強しました。実家だったので親のサポートが本当に大きかったです。
- 復学された時の心境は如何でしたか。
-
同級生だった人たちは、みんな卒業していました。全然知らない新しい同級生の中に入っていくのはとても怖かったです。当初夜間部だったのを昼間部に変えて入ったのですが、気さくな方が多くて、思っていたより早い段階で仲良くなれました。また、戻ってみるとなんとサークルや授業もよりよくなっていて結果として休学して良かったです。
- クラスメイトとのエピソードは何かありますか。
- 同級生のサポートがとても大きかったです。参考書からなにから譲ってくれて、ここを勉強しておいた方がいいと教えて頂いたりして、本当にお世話になりました。
- 臨床実習は如何でしたか。
- 学校では中医鍼を専攻していました。自分のアトピーの事や自律神経の事、子どものケアまで勉強できました。今も子育ては、ほとんど薬に頼らずに出来ています。
臨床実習で自分と似たような体質の患者さんを診断して、先生方からいろいろ教えて頂いた経験はとても貴重でした。今でも脈や舌を診ながら治療していますが、その時にも実習で診たあの人の脈みたいだなと思うことがあります。
- 学生としてだけでなく主婦として母として多忙な中、国家試験はどのような対策をされましたか。
- 昼間は子どもがいるので、いかに効率よく勉強するかという事を考えました。但し、そんなに沢山時間がある訳ではないので、先輩が教えてくれたこれだけはやっておいた方がいいという所と、学校のオリジナル問題集をひたすら解きました。余計なことはせず、もらった資料に書き込んでこれだけは覚えよう、これだけやったらいけると思っていました。
- 国家試験に無事合格された時、それから卒業を迎えた時の心境を教えて下さい。
- 国家試験の時は、やっと終わったと思いました(笑)。卒業は嬉しかったですが、それと同時に今度は自分でいろいろ決めていかなければならないと思った時、「私やっていけるかな?」と不安でした。
卒業後
夫婦二人三脚で。自分の色を活かしながら
- 現在どのような事をされているのですか。
-
卒業後、夫が経営している治療院に入り現在に至ります。 治療院では、患者さんから「自然学校があるから子どものおねしょをどうにかして欲しい」という要望を受けたりしています。おねしょやアレルギーが理由で病院に行き、ホルモン剤を飲まれているのですが完治しないことを悩み、来院されます。そういう方に対して治療を行い、最後は「寝る前にトイレさえ行けば大丈夫」というところまでいけました。
- 一緒に治療院をされている旦那様とはどのようにして知り合ったのですか。
- 中学3年生の時に親が通院していた接骨院の先生でした。白衣にだまされました(笑)。今よりもう少し細かったですし。付き合うようになってから鍼をしてもらった時、体が楽になるという事と意外と痛くないという事に気づき、鍼灸を始めるきっかけにもなりました。
- 今後はどのような事に取り組んでいかれる予定ですか。
-
これからは産後ケアを中心に取り組んでいきたいと思っています。不妊治療に対してもう少し勉強して、不妊治療から産後までをずっと繋げていけるような仕組みを考えています。将来、お子さんが大きくなった時に「あの子大きくなったな」と話がしていけるようになる事が目標です。
今後は院内セミナーを開催したり、保育園の親子ルームなどでミニ講座のようなものを開いて、簡単に出来るおうちケアを紹介しようかなと思案中です。
同様にアレルギーも増えていますね。実際、自分の子どももアレルギーを持っていて上の子は、小麦・卵・牛乳・大豆も全部駄目でした。それが鍼治療によって克服できた実体験を、患者さんに話しています。今でも疲れるとアレルギーが出ますが、それも最小限に留まって普通に食事をしています。
鍼灸は、おじいちゃん、おばあちゃんのイメージがありますが、実は子どもにも出来るし、薬では効かない痛みにも対応できます。東洋医学を用いれば幅広い疾患に対応できるということを、もっと多くの方に知ってもらいたいと思っています。
- 鍼灸師になって本当に良かったなと思うことや患者さんに言われて嬉しかったことを教えてください。
- やっぱり「楽になった」と言われるのが一番ですね。来院された時は顔色が悪くて疲れきっていた方が帰りはスッキリされて帰られて、後日楽だったという話を聞いたり、子どもの夜泣きが減った事で少し長く眠れたという話を聞くと嬉しいです。
メッセージ
my favorite things
- 鍼灸以外で今一番楽しいことは何ですか?
- やっぱり子どもとの時間ですね。治療院終わってから夕方に蛙を捕まえたり、野草を摘んでそれを天ぷらにしたり・・・田舎なので(笑)。この間はヨモギを干して、お茶にしたりクッキーに入れたり、ホットケーキに入れました。自然食に興味があって、患者さんにも食事指導をしています。特に、おねしょの子どもは野菜を取らずにお肉を食べている傾向があります。どうしてそうなるのか、陰陽を用いて勉強をしているところです。
食べ物でいうと子どもが一番正直ですね。うちの子どもは、冬にキュウリやトマトを出すといらないと言って食べてくれないのですが、冬が旬の大根は食べます。逆に夏になれば畑でとれるキュウリやトマトを、これが一番好きと言って食べます。苺も畑になったものは食べるのですが買ってきたものは食べません。子どもの様子を見ていて、旬のものを食べる事は本当に大切なのだなと感じています。
家族でよくおでかけをします。
忍者にハマっている長男のために太秦映画村に行ってきました!但馬ドームのイベントに行って自衛隊の格好をしました!
おでかけだけでなく、家の近くでカエルを見つけたり…
裏の畑でグミの実などの木の実や野草を採っておやつにすることもあります。次男はまだ小さいのでおうちのジャングルジムで遊ぶのが一番楽しいみたいです。
休日の過ごし方 休日は、ふつうにママしてます!
考えても答えが出ない時、教科書を引っ張りだしてノートを見るのですが当てはまらない事も多くて。
実際に触ってみて感じたことを実践するようにしています。
院長インタビュー
鍼灸か柔整かを迷われていたら、
僕は治療の幅が広い鍼灸をお勧めします
- ご夫婦での役割分担について教えてください。
-
妻は美容鍼や中医鍼、かっさ等をしていて、女性を診ることが多いです。僕は手技療法等を用います。鍼は、ほとんど妻に任せています。
- 一人でされていた時と、現在お二人でされるようになってから患者層に変化はありますか。
- あります。一人でしていた時は、お年寄りが多かったのですが、最近はお子様連れなど幅広く来院されるようになりました。保険の関係もあって柔整だけでは厳しい部分があるので、鍼灸の資格をとっておいて良かったと思います。これから資格取得を考えている方で鍼灸か柔整かを迷われていたら、僕は治療の幅が広い鍼灸をお勧めします。
- 在学中を思い出してみて、しておけばよかったなと思う事はありますか。
- もっと真剣に授業を受けておけば・・・と思うことがあります。資格をとって仕事をしている今を思えば、勉強しておくべき事が沢山あったと思います。学生の時は、まだ先生方の凄さを分かっていませんでしたし。もったいなかったなと思います。今も専門性をもたせた臨床やサークルをしていますか?国家試験に受かることも大切ですが、特に開業を目指すなら経営的な視点からも、3年間で自分の専門性を持つことは大切ですね。
- 今後の展望を教えてください。
- 将来は今の場所ではなく、自宅で開業したいです。短い時間でたくさんの患者さんを診るのではなく、少しの患者さんをじっくり診たいと思っています。その人に必要なだけじっくり治療をして、納得されてお金を払って頂くような仕組みを目指しています。
- 今後、神戸東洋医療学院に期待することはありますか。
- そうですね。僕のように授業中に寝るような人がいないように、厳しくしてほしいです(笑)。勉強だけに集中できるのは在学中しかありませんし、学ぼうと思えばいくらでも学べます。 そして、卒業後に参加できるセミナーや勉強会はこれからもたくさん開催して欲しいです。先日の公開セミナーの卒後プログラムで教えて頂いた事も実際に治療院で使っています。どや顔で(笑)