- 開業
- 美容
- 副業
入学と同時にパーソナルジムを開業。
トレーニングと鍼治療を合わせた施術を広めていきたい。
トレーニングと鍼治療を合わせた施術を広めていきたい。
柳瀬宏昭さん
パーソナルトレーニングジムFLOW GYM 開業
(株)KMC 小林整骨院 勤務2022年 鍼灸コース卒業
(株)KMC 小林整骨院 勤務2022年 鍼灸コース卒業
入学前
幅広い分野で対応出来るトレーナーを目指して
- どのような経緯でスポーツトレーナーを目指したのですか?
- 高校は工業高校の土木科出身で、陸上競技をしていました。県大会以上に出場すると、会場にコンディショニングルームという鍼灸師や柔道整復師が選手にマッサージなどの治療をしてくれるスペースがあります。
そこでトレーナーの方々にお世話になったことがあり、スポーツトレーナーという職業に憧れていました。
しかし、工業高校ということもあり、卒業後は進学をせずに一度就職をしました。
就職したものの、やはりスポーツトレーナーになりたい気持ちが消えず、働きながら専門学校を調べてオープンキャンパスに参加したりしていました。
調べれば調べるほど、身体に関わるこんな素晴らしい仕事があるのかと憧れ、トレーナーの資格取得のために仕事を辞めて進学しました。それが19歳の時でした。
- 鍼灸師を目指そうと思ったきっかけはなんですか?
- 専門学校卒業後は1年間フリーランスでトレーナーを経験後、パーソナルトレーニングジムに3年間在籍していました。
トレーナーとして活動する中で、運動や栄養面では対応が出来ても、怪我や身体の痛みには思ったように対応することが出来ていませんでした。
治療の面でも幅広く対応できるトレーナーになりたいと思い、医療系国家資格で、多方面からニーズがあるはり師・きゅう師の資格を取得しようと決めました。
あとテレビで美容鍼の特集をしており、神戸で男性の美容鍼灸師が少ないということから、これなら自分も戦える、と思ったのも決め手です。
- なぜ、神戸東洋医療学院を選びましたか?
- 学校選びをしていた時に、担当していたお客様が通っていた鍼灸院の先生に神戸東洋医療学院をすすめられ、信頼している方からの紹介だったので他校と比較は一切せず、迷わずに決めました。
元々、働きながら夜間部に通おうと思っていたのですが、学院のホームページをみて専門実践教育訓練支援給付金の制度を知り、自分が対象であったことから昼間部の入学に決めました。
学業と開業、二足の草鞋を履けた理由
- 入学と同時に開業されたのですよね?
- はい、入学と同時期にパーソナルジムを開業しました。
生活面を考えると仕事は続けたかったのですが、将来を想像した時に独立した方が自分の人生に納得できると思い、入学のタイミングで独立を決めて、2019年4月より学生と開業を同時スタートさせました。
入学手続きと開業準備の同時進行は大変なこともありましたが、期待の気持ちの方が大きく、楽しみながら準備が出来ました。
入学後のスケジュールとしては午前中に仕事、昼間は学校、夕方からまた仕事という流れだったので、昼間部の授業時間は丁度よかったです。
在学中
周りに助けられた3年間、気分転換はクラスメイトとの時間
- 実際に入学していかがでしたか?
- 入学後はクラスの年齢層の幅の広さや、女性が多かったことなど、馴染めるか不安でしたが良いクラスメイトや先生方に恵まれ、楽しく充実した3年間を過ごすことができました。
一方で開業していたという事もあり、仕事優先の生活だったので学業との両立は正直大変でした。
授業後にある実技練習には、ほとんど参加できず、試験前の勉強時間確保には苦労しました。
あまりオススメはできませんが、試験前日の夜に出題されそうなポイントを絞り、徹夜していました。実技試験はほとんどぶっつけ本番でした。大変な生活のなかでも、クラスメイトと食事に行ったりする時間はいい気分転換になり、リフレッシュ出来ていました。
人に話すことで自分のなかのモチベーションアップへ
- 国家試験や就職活動はいつ頃から意識しはじめましたか?
- 3年生の1月から国家試験を意識し始め、試験までの2週間は仕事を完全に止めて、勉強に専念しました。
中医学の先生にお願いし、個別で勉強を教えてもらったことは印象に残っています。快く引き受けてくださり、丁寧に教えてくださった先生や、仕事を休む事を理解して下さったお客様にはとても感謝しています。
お客様にも国家試験の話をする事で絶対に落ちれない、というプレッシャーもありました。(笑)
在学中に就職活動はしていませんでした。国家試験が終わり、翌月の3月中旬から就職活動を始めました。
理由としては、まずは国家試験に合格することが第一優先でしたので、国家試験の勉強に集中したかったからです。
新しい業界への就職に不安は全くなく、逆に楽しみで仕方ありませんでした。
- 国家試験に合格した時の感想を教えて下さい
- 実際に国家試験に合格した時は、3年前に学校に通うことを決意した選択やこの3年間鍼灸師になるためにやってきたことは間違ってなかったという嬉しさと、周囲への感謝でいっぱいでした。
卒業後
入学前は出来なかった事が出来る喜び
- どのような経緯で現在の仕事を兼業するようになりましたか?
- 卒業後に働く鍼灸院を決めるにあたり、在学中に就職説明会に行っていたクラスメイトにどんな企業が来ていたのか話を聞く中で、現在在籍している整骨院の存在を知りました。
若者に勢いがあるということでその会社を調べ、企業理念に共感する部分があったので応募しました。
- 鍼灸師、トレーナーとして心がけていることや課題はなんですか?
- 現在、自店ではひとりのお客様に対し、60分のトレーニング・30分の鍼灸治療を行っています。
1人の人に対して、運動や栄養などのトレーナーからの視点、治療やメンタルなどの鍼灸師からの視点、両方から幅広く柔軟に対応することを心がけています。
課題は、色々やろうとすることで専門性が弱くなる可能性があるので、その点は気をつけています。現在の強みは、女性の脚痩せに特化したボディメイクやダイエットです。
そこに美容鍼灸も組み合わせて、顔や身体をトータル的にサポートできるようにしています。
鍼灸師としては比較的、美容鍼灸をやっていることが多いのですが、トレーナーではできなかった顔のお悩み解決や治療して痛みを取ることが出来た時はとてもやりがいを感じます。
今後の展望
鍼灸の可能性を広げて行き、いずれは地元での開業を。
- 保険治療は1人の患者様に対して10分程の施術時間になるので、症状を完全に解消することができず、その後の案内や対応について悩むこともあります。
もっと治療家としての経験を積んだ後に、神戸で今のジムと鍼灸を組み合わせた施設をつくりたいです。
そして地元の丹波でもジムや鍼灸などのフィットネス事業を立ち上げたいです。トレーナーのみや鍼灸のみを極めるのも良いですが、トレーニングと治療を合わせた施術を広めていきたいです。
鍼灸師を目指す方へメッセージ
個人的に未来思考が好きで、もう過去は変えられないし生きることが出来ないけど、
未来は自分の考え方や行動次第でいくらでも変えられると確信しています。
その可能性を1番秘めた今日という日の重要性を再認識させてくれる言葉なので、この言葉を大切にしています。