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『健康と癒しを通じて全ての人を豊かにする』
都会から離れた地域にもグループ院を展開していきたい。
都会から離れた地域にもグループ院を展開していきたい。
磯谷明野さん
(株)医健コンシェル 赤穂鍼灸整骨院
取締役・美容鍼灸部門スタッフ2022年 鍼灸コース卒業
取締役・美容鍼灸部門スタッフ2022年 鍼灸コース卒業
入学前
自分の経験を糧に、同じ悩みをもつ方に寄り添いたい
- 鍼灸師を目指そうと思ったきっかけはなんですか?
- 元々、柔道整復師と鍼灸師の資格を持つ主人が開業した整骨院で、受付スタッフとして仕事をしていました。患者さんが増えるに伴い施術者も増え、先生達が治療に真摯に取り組む姿や喜んで帰る患者さんの姿を見ているうちに、このお仕事の素晴らしさを実感しました。
いつしか私も施術する側へという気持ちが芽生え、思い切って主人に相談。他スタッフの理解もあり、仕事を続けながら鍼灸師を目指すことになりました。
また、幼少期からアトピー性皮膚炎で肌に対しては非常にコンプレックスがあり、入学前から美容鍼灸に興味がありました。肌の状態が、どれだけ心に影響を及ぼすかというのは身をもって実感していたので、同じようにお肌の悩みを持つ方に寄り添う事が出来ると思いました。 うちの整骨院で美容鍼に携わる先生はまだ1人しかいなかったので、そこに私が一緒に入ることで、もっともっと美容鍼灸を広めていけると考え、資格取得を決心しました。
- なぜ、神戸東洋医療学院を選びましたか?
- 赤穂市から通う事を想定すると、選択肢は多くありませんでしたが、神戸東洋医療学院が一番好立地で通いやすかった事が大きな理由の一つです。神戸東洋医療学院のオープンキャンパスに参加した事で、より東洋医学に興味が湧いたのも決め手です。
この学校は、社会人の学生が多いのが特徴ですが、セカンドキャリアとして鍼灸師を目指す、という同じ境遇の同年代の方が多くて嬉しかったです。仕事を続けながら通う方は夜間部を選ばれる方が多いですが、私は幼い3人の娘がいる為、子育てをしながら通うことを考えると昼間部一択でした。当初は長い通学時間を懸念していましたが、行きの電車では仕事モードから学生モードに、又帰りの電車では学生モードから主婦モードに自分の頭を切り替えられ、私にとってはちょうど良い時間となりました。日々の学校の課題や勉強は主に電車の中で行いました。
在学中
大人になってから、出来た大切な仲間
- 実際に入学していかがでしたか?
- 初めての登校日、たまたま席が近くになったクラスメイトと意気投合し、気が付けば卒業後の今も飲みに行ったり、定期的に旅行へ行ったりしています。
入学前は一生の付き合いが出来るような友人が出来るとは思っていなかったので、とても貴重な出逢いだったと思っています。
ただ、授業が始まって3.4ヶ月くらい経った頃、授業の内容についていけず、ふと自分はとんでもない世界に足を踏み入れてしまったのではないかと不安になりました(笑)
しかし、分からないなりに授業を聞いていると、急にしっくりと、理解できたような感覚になる日もあり、でもやっぱりまた分からなくなったり…そんな東洋医学の授業が結局は一番好きでした。また、私が在籍していた学年は、勉強に真面目に取り組むクラスメイトが多かったので、私もやらなければ!と良い刺激を受けました。
同じ、鍼灸師という目標を持ち、東洋医学や中医学を学んでいる同士だからこそ話せる内容もあったので、楽しかったです。
- 学校生活で印象に残っていること、苦労したことはありますか?
- 1年生の時の天馬祭(学院祭)で初めて一般の方に施術をする機会がありました。私はかっさ体験ブースの担当だったのですが、そこで施術した女性に、
「すごく気持ちが良い」「もう一度受けたい」と感動していただけました。まだ入学して間もない、手探りの状態での施術だったのにも関わらず、自分の施術で喜んでもらえたのはとても嬉しく、印象に残っています。
私は、基本的に怠け者なので、在学中とにかく時間に追われる毎日が大変でした。朝起きて、出勤して、学校へ行って、夜子供達を寝かしつけるまで、一切だらだらする時間はなかったです。
また、学生時代にまともに勉強してこなかったせいか、勉強のやり方や覚え方が掴めず、要領が悪かったように思います。1年生の時は分からない事が面白い感覚もありましたが、3年生になると国試が迫ってくるのでそうは言っていられない状況になり、毎回試験勉強にも苦労しました。
神戸東洋医療学院では3年生に国試対策の授業があり、そこで過去に習った内容を復習することが出来たのは有難かったです。
応援してくれた皆の手前、絶対に落ちるわけにはいかなかった
- 国家試験に合格した時の感想を教えて下さい
- 「やったー!」というよりは、とにかく心底「ホッ」としました。在学中の三年間、家族・子供達も私の都合でたくさん我慢させていましたし、職場のスタッフもみんな私が学校へ行くことで様々な仕事を代わってやってくれていました。 なかには、神社に合格祈願に行ってくれたスタッフもいて、本当に感謝しかないです。合格発表後は入学前、背中を押してくれた主人に一番に報告しました。
卒業後
いままでとは違う心持ちで仕事に取り組むように
- 卒業前と後で気持ちの変化はありましたか?
- 受付をしていた時は、接遇や言葉遣いに気を付けて働いていましたが、資格取得後は患者さんのお話をしっかりと聞き、相手が求めているものをどれだけ提供出来るか、満足していただけるかを意識するようになりました。
受付の時は、出勤した当日にその日来る患者さんの情報を確認していましたが、現在は、その方がどういった方なのか、どんな症状なのかを、事前にしっかりと確認するようになりました。その方が持っている本当の主訴を見逃さないよう、問診から何気ない会話まで丁寧に聞き取りをしています。患者さんの身体を診る、という治療家としての責任感は凄く感じました。
- 現在のやりがいや患者に言われて嬉しかったことは何ですか?
- いままで、エステやセルフケアなど、何やっても続かなかった、と仰る患者さんから「今までこんなに続けたいと思えたことはない」、「効果が実感できるから続けられる」など喜びの声を聞かせていただけるのはとっても嬉しいです。
皆さん本当に会う度に表情がイキイキと笑顔が増えて、年齢関係なく可愛らしい姿や、鍼灸を受け始めた事で「心まで軽くなって最近毎日が楽しい」と効果を実感して下さっていると、こちらまで嬉しくなります!
- 現在、地域イベントを開催しているそうですね
- 毎年4月と10月の年2回、経営する治療院の敷地で美容と健康に特化したイベント『AKOVIVA-アコビバ-』を開催しています。キッチンカーを呼んだり、美容鍼や骨盤矯正が受けれたり、様々なブースを出展しています。
イベントだと、通常の来院に比べるとハードルが下がるのか、元々の患者さん以外にも、多い時には200名くらいのお客さんが来てくださいます!地域のお店にも出展してもらっているので、治療院の集客だけでなく、地域を盛り上げていけるイベントになっていると思います。
今後の展望
鍼灸の良さを広めながら、地域貢献を
- 企業としては、今後も新店舗をオープンしていきたいと思っています。私たちの経営理念である「健康と癒しを通じて全ての人を豊かにする」に則り、地域の人々、患者、従業員、その家族、関係各社、当院に関わる全ての人に豊かさを感じて頂けるような存在でありたいと考えています。
現在、赤穂で開業していますが、今後はアクセスが集中する様な駅前よりは少し離れた地域に、展開して行きたいと思っています。都会から離れた田舎の方になると、個人院が多く、地元で就職がしたくても出来ないスタッフが多くいるのが現状です。そのような施術者が働ける場を作ることで、地域貢献にも繋がっていくのではないかと思います。その為にも、今後は新しいスタッフの育成など、人材採用に力を入れていく予定です。
鍼灸師を目指す方へメッセージ
「水のように流れるままに」というと、受け身な意味で捉えられがちですが、水はその時々で姿かたちを変えられる性質をもっていると思います。 障害物があれば、ぶつかるのではなく、自分が形を変えて流れていくように、私自身も柔軟に何にでも順応出来るしなやかな生き方がしたいと思っています。