- 開業
- 美容
店舗の発展と美容鍼灸師の育成を目標に、
いずれは海外で活躍したい!
いずれは海外で活躍したい!
楊聖子さん
楊美容鍼灸院 agung sari 開業2019年 鍼灸コース卒業
入学前、在学中


- 入学前は何をされていて、なぜ鍼灸師を目指しましたか?
- 入学前はリラクゼーションサロンでオーナー業務を行いながら、セラピストとして働いていました。具体的には、オイルトリートメント、フェイシャル、ヘッドマッサージ、リフレクソロジーなど、タイやバリ島のアジアンテイストの内容をメインに、ボディケアに関する施術を行っていました。
そんな時、スリランカでアーユルヴェーダの施術を体験、東洋医学の知識に触れる機会がありました。そこで現場のドクターが鍼治療をしていたのがきっかけで、もっと東洋医学、鍼灸のことを知りたいと思うようになりました。同じ日程でツアーに参加していた方が、日本に帰国後、鍼灸学校に通いはじめ、アーユルヴェーダでは分からなかったことが鍼灸を勉強したら理解出来たことや“勉強が楽しい!”との話を聞き、私も入学を決意。また、リラクゼーション施術の治療をより深めていく上で、東洋医学の理論や鍼灸の施術は相性がいいと思いました。 - 仕事は夜の時間帯がメインだったので、昼間部に入学しました。在学中は仕事と両立しながら3年間通いましたが、30代だったこともあり、体力的にも問題なく通えました。在学期間中に妊娠、出産を経験し、本当は1年休学したい気持ちがありましたが、周りの勧めもあり、休学なしで3年間何とか通い切りました。
開業していると自分以外の治療法が見えなくなってしまう為、今思うと、在学中の様々な先生の治療を見れる期間はとても貴重な時間だったのだと感じます。
在学中に経験した妊娠、出産
卒業後

日々の業務の延長に”開業”があった
- 卒業後の経緯を教えて下さい
- 卒業後は美容鍼専門サロンに勤めました。第二子の出産をきっかけに長期で仕事を休みましたが、2年後に現場復帰を果たし、同時に訪問鍼灸も始めました。
しかし、勤めていた美容鍼灸院が廃業してしまい、しばらくは訪問鍼灸1本でやっていました。ですが、もう一度美容鍼をやりたいという想いが強く、模索している時に別の鍼灸整骨院にご縁があり、美容鍼担当として勤務することになりました。掛け持ちをしたことで、美容鍼のスキル向上を目指しつつ、身体への施術経験も積むことが出来ました。その後、リラクゼーションサロンの運営を続ける一方で、楊美容鍼灸院をオープンすることになりました。
- オーナー業やWワークをしている中で、必ずしも鍼灸院を開業する必要はなかったと思いますが、なぜ開業をしようと思いましたか?
- 開業の目標は、子育てが落ち着く5〜10年程先に設定していましたが、偶然良い物件を見つけた事と、その場所でのサロン展開の良いイメージが湧いたため、急遽開業することにしました。
お店の名前は、agung sari(アグンサリ)。バリ語で『華麗なる花』という意味です。店内も雰囲気を大切にしたかったので、壁やカーペットなどの内装も可能な範囲、自分で作業しました。
開業してから気付いたのですが、店舗の隣にあるお弁当屋さんのお弁当は健康的なメニューが多く、鍼灸との相性もいいので、お互い、良い相乗効果もあるのではないかと感じています。

- 現在のやりがいや患者に言われて嬉しかったことは何ですか?
- いままで、エステやセルフケアなど、何やっても続かなかった、と仰る患者さんから「今までこんなに続けたいと思えたことはない」、「効果が実感できるから続けられる」など喜びの声を聞かせていただけるのはとっても嬉しいです。
皆さん本当に会う度に表情がイキイキと笑顔が増えて、年齢関係なく可愛らしい姿や、鍼灸を受け始めた事で「心まで軽くなって最近毎日が楽しい」と効果を実感して下さっていると、こちらまで嬉しくなります!
- 開業する上で苦労した事や勉強した事はありますか?
- 事前準備やSNS広告など、宣伝が全くない状態で突然開業したため、周知をどのように行っていくかを考えました。まずは、一度ご来店いただく事を目標に、価格をかなり安価に設定しました。結果、初診の来店に繋がり、来店後はリピートに繋がりました。また、開業した王子公園駅周辺は近隣に美容鍼灸院がなかったこともあり、紹介や口コミで客足を伸ばせました。プライベートでは開業することによって、家族との時間と仕事の時間のバランスが崩れないよう、できる限り家に仕事を持ち帰らないように切り替えることが大変でした。
以前、勤めていた治療院は治療理念がしっかりした治療院だったので、そこでお客様との向き合い方や治療家としての考え方を育ててもらいました。その為、開業するにあたり、新たに何かを勉強したというよりは、社会人になってからの経験の積み重ねが、開業に繋がった、というような印象です。

- 勤めている時と開業してから、一番違いを感じるのは、施術効果に対する責任です。勤めている時は、スタッフ全員で患者をみる体制だったため、一回の施術に対する治療効果にフォーカスが当たり難いのですが、開業してからは施術に対する効果や結果、期待など全てが自分にのしかかってくるため、とても責任の重さを感じています。
また、開業すると一人の時間が多くなるので、孤独感がありますが、リラクゼーションの店舗スタッフに出向をお願いする事によって、人員的にも、気持ち的にもかなり助けてもらっています。
治療に対する責任が全て自分に
今後の展望

いずれは海外で鍼灸活動を
- 最終的な目標は、海外で鍼灸活動をすることです。在学時から海外で活動することに憧れがありました。今後は、現在のお店を発展させながら美容鍼灸師を育成し、さらに別のステージでも活躍したいと考えています。直近の目標では、施術で使いたい化粧品があるので、その為にもう少し高単価な高級サロンの店舗をオープンしたいです。
家族や仕事、社会人になると多くのしがらみがありますが、自分の人生なので後悔の残らないように生きていきたいです。
鍼灸師を目指す方へメッセージ

