開業・スポーツ・美容・介護福祉など様々な分野で活躍中の方々に、
東洋医学や仕事に懸ける想いを伺いました。
- 訪問鍼灸
- 柔道整復師
- キャリアアップ
元気なヒト・マチ・ミライを創る
深川 宏子 さん
訪問鍼灸たか マネージャー勤務 2020年 鍼灸コース卒業
柔道整復師免許を取得した後、整形外科のリハビリ担当として後療法を、そちらを退職後は柔道整復師養成校で専科教員として勤務していました。
キャリアアップの為、鍼灸師を目指し神戸東洋医療学院に入学しました。日々の授業、とくに3年次にあった社会鍼灸学の授業を通じて卒業後は訪問鍼灸、もしくは鍼灸治療を軸にしている会社で勤務したいと考えていました。
外出したくとも身体の状態により叶わない、そういった方の力になりたい。地域医療・介護の輪に入ることで、ご本人様はもちろん周りでサポートをされるご家族様・介護サービスの方と連携し、より早くお悩みの解消に繋げられるのではないかと感じたため、訪問鍼灸に興味を持ちました。
就職活動は3年生の10月頃から開始、在学中の12月に訪問鍼灸たかへの勤務が決まりました。免許取得までは居宅介護支援事業所やデイサービスなどの介護分野へ、まだ周知されていなかった『訪問鍼灸』というサービスをひとりでも多くの方に知っていただくべく営業活動を行っていました。
卒業後は訪問を専門に、居宅や施設にお住まいの方に対し鍼灸手技などの施術をしています。痛みの緩和や症状改善を目指し、その方らしく元気に過ごしていただけるように。
また、私たちが介入させていただくことで、社会との繋がりを実感いただけるよう活動をしています。
健康保険施術には医師の同意書が必要であり、同意書が取得できた方は保険適応での施術を、同意書が取得できなかった方も自費での施術を受けていただくことが可能です。
鍼灸師として地域包括医療に参入することを目的に、ケアマネジャーを筆頭に介護サービスの業種とも連携を取りながら、多面的な知識や情報をもとに患者様に接するよう心掛けています。
社用車やバイクを使用し、1日の訪問患者数は平日10~12名/土曜6~8名程。健康保険での施術時間は25分前後、鍼・灸・手技やストレッチ・歩行訓練などを選択して行います。
保険外では自費治療(主に自費の延長や、他テーピング等)を行っております。
当院は元気なヒト・マチ・ミライを創るという理念を掲げています。
患者様や周りでサポートする方や住まう地域を元気に、そして会社内スタッフはもちろん、鍼灸師の活躍できるフィールドを増やし、業界全体をより豊かにしていきたいとも思っています。
以前よりは目にするようになりましたが、『訪問鍼灸』はまだまだ認知されていない分野です。地域の方へどのように知っていただくかを今でも試行錯誤している最中です。
ひとりでも多くの患者様と繋がり、サービスを知っていただけるよう、また患者様の健康をサポートできるよう引き続き活動していきたいです。
- 就職
- 管理鍼灸師
老若男女問わず、全世代への治療と医療従事者への治療を行っていきたい
井ノ元 雅也 さん
鍼灸整骨院 勤務(出向当時) 2021年 鍼灸コース卒業
入学前は作業療法士としてデイサービスや訪問リハビリ等で障害を持つ高齢者に対し、リハビリを行っていました。主にストレッチや関節可動域訓練、筋力トレーニング等のリハビリを提供してきましたが、対象者の方にも負担を強いることがあり、また、自分自身も負担を感じる場面もありました。そこで、効率よく治療を行える方法はないだろうかと考えたところ、「東洋医学」「鍼灸治療」を学ぼうと思いました。
神戸東洋医療学院を選んだ理由として、即戦力としての技術や知識を学べることや夜間部があるので、仕事をしながらでも学習ができるという点が魅力的でした。あと駅から近いという立地面も(笑)。
神戸東洋医療学院を卒業してからは地元の鍼灸整骨院に就職しました。入職してから1ヶ月半程度会社内での研修や技術練習を行った後、患者さんに対して鍼灸施術を行うようになりました。鍼灸整骨院での鍼灸施術は学生時代に習った、トリガーポイントでの施術であったため、抵抗感はなく患者さんに対してスムーズに施術が出来ました。
現在、「作業療法士」「はり師」「きゅう師」の3つの国家資格を持って仕事を行えるようになりました。 通所介護や訪問リハビリでは鍼灸治療の提供が難しく、はり師・きゅう師の資格を得たことで、将来的には「リハビリ」と「鍼灸治療」を織り交ぜた治療を行うために開業したいと思っています。 最終目標としては、老若男女問わず、全世代への治療と医療従事者への治療を行っていきたいと思っております。
私自身、働きながら夜間部で通い、資格取得が出来ました。 ツボや陰陽関係といった東洋医学だけではなく、解剖学・生理学等の西洋医学もしっかりと勉強できます。また、鍼灸師として働いて、鍼灸治療は効果の望める治療法だと改めて感じました。 国家資格の為、簡単に取れる資格ではありませんが、一緒に医療従事者として働きましょう!
- 女性鍼灸師
- 地域医療
- 就職
患者さんと誠実に向き合い、心穏やかになる時間を共有したい
宮崎 紗希 さん
神戸東洋医療学院付属治療院 一般臨床研修生 2022年 鍼灸コース卒業
入学前はエステティシャンとして美容と健康に携わる仕事をしていました。働いていく中で一人ひとりの悩みにもっと寄り添い、それぞれに合った治療がしたいと思い鍼灸師を目指しました。
神戸東洋医療学院は通っている学生の年齢層が幅広く、自分が通っている姿をイメージすることができました。
他にもう一校見学に行きましたが、若い方が多い印象と、授業時間も9時~17時と長かったため、家・仕事・学校の両立が難しいと思いました。神戸東洋医療学院であれば1日の授業時間が3時間と短時間集中だった為この学校を選びました。
入学検討中は金銭面でもとても悩みました。大人になってから3年間学校に行くことは贅沢なのだろうかと。でも専門実践教育訓練給付金をもらえることを知り、入学への後押しになりました。実際、学費面ですごく助けられました。
入学後は学ぶことがたくさんあり勉強に追われて大変な時もありましたが、大人になってから知識を得られるということへの喜びの方が大きかったです。 特に印象に残っているのは3年生の臨床実習の授業です。一般の患者さんに対して1時間の施術をさせて頂くことが出来、治療の組み立て、患者さんへの気遣いなどを幅広く学ぶことが出来たと思います。
3年生の時は、国家資格の勉強で就職活動にあまり集中出来なかったのもあり、在学中の就職活動は時間がある時に求人サイトを見る程度でした。そうしているうちに付属治療院の一般臨床研修生の募集があり、尊敬する鍼灸師の先生が多いところで働きたいと考えていたことや、たくさんの先生から様々な方面でご指導いただきたいと思い、応募させて頂きました。 患者さんから『楽になった。来てよかった。』と言っていただけることは本当に嬉しく思います。 そして、今度はこれを改善したいと今後の目標を広げていただける事は私のやりがいに繋がっています。 今後も患者さんの症状、悩みに対して誠実に向き合い続けていきたいと思います。技術的なことだけでなく、心が穏やかになる、そんな時間を共有できたらと思っています。
何か始めるということは勇気のいることだと思います。時間やお金、本当に自分に出来るのかという不安や、今置かれている生活の中で諦めてしまいそうなときに『〇〇だから出来ない。ではなく、どうやったら出来るかを考えよう』と言ってもらえたことで私は前向きに進むことが出来ました。 やりたいこと、挑戦してみたいことがせっかくあるのなら、その気持ちを大切にしてほしいと思います。
- 女性鍼灸師
- 就職
- 2022 School Guide 表紙モデル
患者さんの悩みに寄り添い、信頼できる鍼灸師を目指して
中田 亜矢子 さん
ばんいく堂鍼灸院 勤務 2021年 鍼灸コース卒業
入学前にエステティシャンとして勤務していたことがきっかけで、美容鍼灸に興味を持ち、鍼灸師を目指しました。
学校見学では講義や実技の授業の様子を実際に見ることができ、社会人の方が多く在籍していることから、学内の様子も落ち着いた雰囲気で好感を持ちました。
見学を通して、これから3年間の学生生活がイメージできたことや自宅からも通いやすい「神戸・三宮」から徒歩5分という立地も決め手となり、神戸東洋医療学院へ入学しました。
卒業までエステティシャンの仕事を続けていましたが、卒業後は「ばんいく堂鍼灸院」に就職しました。
ここは妊活の治療で来られる方も多く、鍼灸治療以外にかっさ施術、よもぎ蒸しなども扱っています。
在学中に学んだ技術を活用し、女性の不調や患者の治療を行っていきたいと思っています。
特に印象に残っているのは、1・2年生のときに行われた天馬祭です。天馬祭とは、神戸東洋医療学院の学生行事の1つです。
「温灸」「カッサ」「耳つぼ」のブースに分かれ、来場された一般の方に施術を行います。私は1年目が耳つぼ、2年目はカッサを選びました。
天馬祭当日までは、学院全体で準備や施術練習をします。授業とは違う耳つぼやカッサの生きた技術を学べたことは良い経験でした。他学年や普段会うことのない昼間部・夜間部の人達が交流する機会にもなりました。
在学中は覚えることが多く、勉強時間の確保や自分に合う勉強法を見つけるのに苦労しましたが、先生方からたくさんのアドバイスをいただき、乗り越えることができました。
また、実技授業では中医学・トリガーポイント・美容鍼灸・反応点治療など様々な治療法を学ぶことで選択肢が拡がり、結果として自分に合う治療法を見つけることができました。
まだ鍼灸師としてスタートを切ったばかりなので、今までと同様にこれからも周囲の方々からの学びを大切にし、患者さんの悩みや不安に寄り添い、信頼できる鍼灸師を目指して活動していきたいと思います。 鍼灸師としてスキルアップした後、今までの経験から、得意な美容施術なども取り入れて、将来的には独立開業を目標としています。そのため今後もより一層、研鑽を積んでいきたいと思います。
年々東洋医学の認知度も高まる中、鍼灸は介護・美容・スポーツなどの幅広い分野で活躍できる可能性が広がる分野です。 鍼灸師を目指すきっかけは人それぞれですが、一歩踏み出す勇気を持ってその道へ進めば、鍼灸の無限の可能性と素晴らしい未来がひらかれることと思います。
- トレーナー
- 地域医療
- 開業
夢は淡路島マッチョ計画
伊東 明信 さん
いとう鍼灸接骨院 開業 院長 2009年 鍼灸コース卒業
「健康事業を通じ集まる人々と共に幸せを」という理念のもと、鍼灸接骨院を開業しました。鍼灸接骨院では、治療やサプリメントの販売を行っています。 院外の活動としてはRIZINやK-1選手のトレーナーやセコンド、地域スポーツの場での救護、各中学校との連携をとったトレーナー活動も行っています。 色々な知識と経験を得ることで、自分ができる最高の医療を患者様や地域に提供できるよう日々進化を心掛けております。
健康事業を全うするために、鍼灸治療院と24時間フィットネスジムの複合施設を2019年11月にオープンしました。 患者様のニーズにあった医療と予防医学を一箇所で行うことで圧倒的なサービスを提供したいと思っています。 夢である「淡路島マッチョ計画」によって、心技体ともに健康である状態を淡路島民に共有してもらい、超高齢化社会を楽しく過ごしてもらえることが目標です。
- 女性鍼灸師
- 地域医療
- 開業
女性と子供の鍼灸院
小林 由起子 さん
レディース鍼灸いこい 開業 院長 2013年 鍼灸コース卒業
地域の女性・子供専門の鍼灸院を開業し、鍼灸の施術を通して生活のレベルの向上に貢献できるように、アドバイスをしています。特に、女性の生理について知識がない方が、自分の身体について考えてもらうきっかけにしてほしいと思っています。患者様がどういった状態なのかを知るためにも生理は目安になります。女性同士だから何でも聞きやすい為、親身になって生活のことや生理のことなど全部を統合して問診するようにしています。
今後はさらに研鑽して、より多くの方に鍼灸のよさを分かってもらいたいと考えています。鍼灸院自体、他に患者様がいない空間なので、相談しやすい環境です。患者様の普段のお話や愚痴、相談を受ける中でツボのヒントが見つかることもあります。そのため、精一杯その方に出来る限り接していきたいと思っています。鍼灸で身体がよくなることで、その人の生活も良くなっていき、変わっていくのを見ることが私の楽しみなのです。
- 女性鍼灸師
- 開業
- 美容
自分の身体をどんどん好きになってほしい。そんな治療をしたい。
安部 由美 さん
美容はり灸 樂治療院 開業 院長 2011年 鍼灸コース卒業
自分の道を探しているときに鍼灸に出会いました。こんなにシンプルで頼れる治療は他にないと思います。臨床実習で様々な患者さんと出会ったことが、開業に繋がりました。身体の微妙なサインに適切に対処すれば、すがすがしく快適な暮らし、更に健康美を手に入れることができます。これからもずっと共にするご自身の身体を、鍼灸を通して好きになっていただきたいです。
- ①家族が激痛で起き上がることも困難な状態から鍼灸を受診後歩いて帰宅するほど改善したことに衝撃。
- ②自身も鍼灸治療を受診。冷え性などの不定愁訴が改善。鍼灸のアプローチの幅広さに興味を惹かれる。
- ③学校見学のとき、美容分野でも活躍される先生との出会いをきっかけに、自分の将来像が明確に。
- 介護
患者さんに合った治療を行うことが、優しさだと思う。
河野 圭哉 さん
デイトレーニングゆうじん 勤務 2012年 鍼灸コース卒業
人に喜んでもらえる仕事をしたいと、鍼灸学校へ進路を決めました。勉強の苦労もありましたが、自分の中にイメージがなければ患者さんに説明できないので、絵を描いて覚えるなど工夫しました。患者さんに合った治療を選択し自信を持って施術できるよう、就職をしてからも絶えず目標を設定し努力しています。それが患者さんから信頼を得ることに繋がると思っています。
- ①高校時代は水泳部所属。大会前にケガをし、父親に勧められ鍼灸治療を受診。2回の治療で回復、大会にも出場。
- ②お世話になった先生のようになりたいと鍼灸師を目指し、通学中は鍼灸整骨院や診療所でアルバイトを行う。
- ③国家試験に向けて勉強をすることで、漠然としていた内容が一つずつ理解できるようになり、無事合格。
- 女性鍼灸師
- トレーナー
選手を納得させられる信頼関係と治療技術が必要です。
田中 亜香里 さん
日立ソフトボール部 トレーナー 2012年 鍼灸コース卒業
トレーナーに医療系資格は必須だと思いますが、鍼灸の技術や知識は本当に役に立っています。実際にスポーツ現場にいると、はり治療を求めてくる選手は多いです。また対応一つで選手の今後が問われることもあり、トレーナーに判断を任されることもあります。この仕事を目指す人には、意欲を持って選手と信頼関係を築き、選手を納得させて治療と指導を行ってほしいと思います。
- ①実業団ソフトボールチームの選手、マネージャーを経てトレーナーの道を目指す。
- ②迷った結果、柔道整復師の専門学校へ入学するが、すぐに鍼灸の必要性を感じる。
- ③現在、女子ソフトボールチーム日立ソフトボール部のトレーナーを務めるなど精力的に活躍中。
- 開業
- ボランティア
対処してもらえない辛さを抱える人を、より多く助けたい。
森川 真二 さん
SORA鍼灸院 開業 院長 2010年 鍼灸コース卒業
現代の医療に疑問を感じているときに出会ったのが鍼灸治療です。学校生活はとても楽しく充実した日々で、中でも臨床実習で様々な症状の患者さんを診せていただき、経験を積んだことが大きな自信になりました。鍼灸師の良さは人に喜んでいただけることです。より多くの困っているひとの助けになりたい。その為にも鍼灸治療のことを多くの方に知っていただきたいです。
- ①母親の闘病生活で、病気よりも投薬による辛さや苦労する姿を見て、現代医療に疑問を持つ。
- ②入学後、同級生の紹介で介護の仕事に携わり、受ける側行う側それぞれのサポートの重要性を感じる。
- ③ボランティアグループのメンバーとして、東日本大震災の被災地にて治療を行うなど、開業院に留まらず活躍中。
その名も「はり灸レンジャー」。現地を訪問し、被災者やその支援をされている人々の治療を行っています。
一過性の治療で終わらせるのではなく、セルフケアの提案や現地関連機関と連携し、今後も継続した支援を行っていきます。
詳しくはこちら⇒はり灸レンジャーHP
- 開業
- トレーナー
東洋医学と西洋医学、選択肢の多さが自分の強み。
長谷川 敬祐 さん
日本体育協会公認アスレティックトレーナー 2008年 鍼灸コース卒業
ケガをしないよう身体を整えるのがトレーナーですが、どんなに気をつけていてもケガをしてしまうことがあります。そのときに治療できるのが鍼灸師の良さです。 選手の体調不良で薬を使えないとき、東洋医学の知識が備わっていることで内科的なアプローチが選択できることは大きな魅力です。これからも治療技術を磨き、自分にしかできないトレーナーでいたいと思います。
- ①小学校の頃からサッカー少年。中学のとき、活動する中でスポーツトレーナーの存在を知り、憧れる。
- ②高校卒業後スポーツトレーナーの学校に入学するも、治療の重要性を認識し、更に鍼灸の道へ。
- ③現在はkeiトレーナールーム活心はりきゅう堂を開業し、JRA所属騎手や競輪選手、一般の方々の施術を行う。