学生's Voice

入学は転機
プラスの方向に進む「今」
入学前

終電の毎日・・・このままじゃダメだ!!
- 入学前は何をされていましたか
- 入学前から今に至るまで、高齢者福祉の施設に勤めており、丸11年になります。その前は、英会話学校で営業をしていました。生徒募集や広告、宣伝など入学希望者に英会話学校への入学をお勧めする仕事でした。部署が変わって総務をしていた事もあります。勤務時間は12時から21時迄でしたが、営業だった為、終電で帰る日も多々ある生活でした。毎日こんな忙しい生活を送っていたらダメだと思い、転職をして今の福祉施設に就職しました。

- 今の仕事をするキッカケは、何だったのでしょうか。
- 職業訓練で失業給付を受けながらパソコンの学校に行っていたのですが、その学校が人材派遣もされていて、福祉施設で事務をしてみませんかと勧められました。最初の約4ケ月間は紹介予定派遣で働いて、その後、正社員として働き出しました。だから、自分で選ぶというよりは縁あって今の職場に就いた感じですね。
- 今の仕事はどんなことがメインですか。
- 今は広報がメインです。少し前までは、高齢者施設に広報や営業は必要なかったのですが、今は各地に施設がたくさん出来ているので、私たちの施設の売りについて、宣伝方法などを考え、広報しています。とても急速に成長している会社なので、私もこの11年の間に採用や人事、介護保険の請求事務、スタッフを育てていくための研修の実案だとか、本当にいろんな仕事に携わらせてもらいました。あとは芦屋、西宮、神戸市内に施設がいくつかあるので、それぞれの施設に行ったりもします。
- いつ頃から「鍼灸師」を考えはじめましたか。
- わりと入学する直前、秋頃だったと思います。当時、本部のスタッフとして仕事をしていくうえで、大きなやりがいと共に、長い間ずっと悩みも抱えていました。高齢者施設のスタッフ不足は深刻で、募集をしてもなかなか集まらない、集まってもすぐ辞めてしまう現状で、頑張っているスタッフも燃え尽きて辞めてしまう事があります。
当然、職場環境や人間関係を含めて皆が様々な悩みを抱えます。私も、スタッフが辞めてしまう理由は、「こちら側にあるんじゃないか」とか「研修もうまくいかないし」とか、ずっと葛藤している時期がありました。そんな中、体調も崩してしまい「体調を崩してしまったら元も子もない。こんな思いをしながら仕事をしている事は、自分にとっても周りにとってもダメだ」と思いだしました。
丁度その時期、仲の良い女友達がエステのお店を始めたり、自宅でお習字教室をしたり、周りのみんながアクティブに自分で何かをし始めていて。また、今勤めている施設の看護師長さんが私の親と同世代なのですが、今でも熱心に幅広い研修に行かれていて、いろんな刺激を与えて下さいます。やっぱりそういう方を見ていると、悩んだまま行動を起こさずにただ苦しんでいるよりも、自分も自分の人生を楽しく生きたいなって思いました。
資格としては、エステとかアロマが良いかなぁと思って資料請求をしてみましたが、いきなり飛び込んでも実力も何もないので、資格をとったところで活かすことができるのかと不安になり…これはやっぱり国家資格をとらないといけないと思って。今までの自分の経験を活かしながら、国家資格が取れれば、より信頼性が出るのではないかと考え鍼灸師を選びました。
- 他の国家資格は考えなかったのでしょうか。
- 看護師も考えましたが、自分にはちょっと違うなと思いました。鍼灸師も当時はよく分かっていなかったのですが、代替医療に興味があったので鍼灸師を選びました。
- 「鍼灸師」を目指すことは、いつ頃決めましたか。
- 悩みだしたのが10月くらいからで、鍼灸師になろう!と決心したのは年が明けての1月頃です。その頃、市川海老蔵さんのブログをよく見ていたのですが、海老蔵さんお抱えの鍼灸師さんがブログにしょっちゅう出ていたので、その方の影響もあります(笑)
- 神戸東洋医療学院の資料請求もされましたか。
- はい、しました。職場も自宅も神戸に近いので、遠い大阪まで行くのは無理だなと思い、三宮に絞って探しました。2校見つけた後、「今日、今から学校見学を」という感じで、それぞれの学校に連絡し、最初にお話しをさせて頂いたのが、神戸東洋医療学院事務局の方で、すごく電話の印象が良くって!
話す雰囲気もそうですし、無理は承知で今から行きたいですと言っていることに対しても良い対応をして下さって、本当にありがたかったです。それであぁ、学校の雰囲気が良いな、自分に合ってるかもという印象を持ちました。
まず神戸東洋医療学院に行って事務の方や河村先生とお話をして、実習室の見学をさせて頂きました。その時、実技の練習をしている学生を見ながら河村先生が「うちの学生は、とても熱心で優秀だよ」ととても褒めていて、「私もここの学生になりたい、この先生のもとで学べたらいいな」と思いました。
神戸東洋医療学院のあとにもう1つの学校に行く予定だったのですが、充実していたせいか気が付いたら時間が経っていて。2つ目の学校見学は無理だと思い、キャンセルの連絡を入れました。なので結局、神戸東洋医療学院しか見学せず入学を決めました(笑)
在学中

入学した事で、仕事がまた充実し始めた!
- 入学後、最初に授業を受けてみて第一印象は如何でしたか。
-
「あっ私、こういうことを勉強するんだ」という実感が湧きました。まず解剖学の授業で、知識が無さ過ぎてどこの何の話をしているのか、よく分かりませんでした(笑)。
ちんぷんかんぷん過ぎて、ずっと「?」でした。それでも入学してから今もずっと、毎日がとても充実しています。今まではただただ長時間不安と戦いながら働いていたのに対し、入学してからは午後5時に仕事を終えて午後6時から授業というペースが出来てきました。仕事を定時に終わらすために、ペースをあげて仕事の仕方を変えたり、一緒に働いている周りのスタッフも本当に協力してくれるので、今こうやって充実した毎日が送れているのは、同僚のおかげだと、とっても感謝しています。
医療のプロチームを創造する

- はり師きゅう師の国家資格取得後は、今働いている会社へ貢献する予定なのでしょうか。
- そうですね。
以前、職場の介護スタッフで、仕事をしながら夜間の理学療法士の学校に通っている方がいました。私も学校に通う事を直属の上司に相談した際、その理学療法士の資格を取った方も含め、プロの集団を作っていきたい、専門職としてチームで高齢者のケアをしていきたいと思っていると仰っていて。
事務職から職種を転換することについて、とても応援してくれ、そう考えて下さっている事をありがたく感じていますので、私も資格取得後は職場で活かしていきたいと思っています。
- 学校生活で特に苦労されたことはありますか?
- 勉強の仕方です。集中する事や勉強の方法も忘れていたので、勉強をしようと思っても他のことをし始めたりとかして。自分のスタイルにあった勉強の仕方というのがどういうものかという事を考えないといけないと思いました。
1年生の前期末試験のときは、勉強したいのに全然集中して出来なくて、スランプになりました(笑)。 今は、試験前の勉強の仕方も掴めてきて、朝から勉強しようと決めたら1日中集中して勉強するようになりました。ただ勉強しないときは全くしないですけど(笑)

- 学校生活で面白かったエピソードはなんですか。
- 私にもいろんなキッカケがあったように、学生それぞれに鍼灸師を目指すいろんなキッカケがあることや、卒業生がされているかっさや食医療マイスターの講座に参加して話を聞くのがとても楽しいです。そうやって活躍されている方がいろいろ教えてくださるのはすごく刺激になります。
看護師など多くの医療系職種は、働く先や仕事内容などが決まっているけれど、鍼灸師に関して言えば、資格は鍼灸師だけれど結構みんないろんなことをされているので、それがとても面白いし楽しいです。
あとは、もちろん同級生と飲みに行ったりするのも楽しいです(笑)
少し前までは考えられない、解剖の現場に自分が立つ
- 中国研修に参加されてみて如何でしたか。
-
中国は、今勉強していることのルーツなので、「1回は行っておかないと」と思って参加したのですが、予想以上に楽しかったです。この研修で初めて中国に行ったのですが、連日のように流れるPM2.5のニュースや、ちょうど爆発事件があった時だったのでどんな国かなと思っていました。
実際に行ってみると、研修先の天津中医薬大学では、大学を見学し、接してくれた学生さんもすごく熱心でした。中医学が根付いたところというのもあってか、そういう方たちに対してすごく尊敬の気持ちと、好意が持てました。
あとは、なんといっても解剖実習。解剖の衝撃というのは、本当にすごくて、実習室に入る前になぜか涙がこぼれそうになりました。「今から実際の人間の解剖をするんだ」なって。実習室に入って実習が始まって…これはここでしかできない貴重な機会だ!と気持ちを切り替えててからは涙もふっとびましたけど(笑)。すごくいい体験が出来ました。


- 入学前に思い描いていたことと入学後のギャップはありますか。
- 私は、学院や学校生活、先生に対してプラスのこと、良い印象しかないんです。だから、いい意味でのギャップになるのかな。本当に良い転機をもらえたと思っています。お世辞ではなく、入学して本当に良かったなって思います。
- お気に入りの授業はありますか?
- やっぱり実習ですね。今まで、施術者として他人の体に触れた経験が全く無く、「じゃあ寝てくださいね」ってタオルをかける事もしたことがないので、同級生でも患者さんとして接することがすごく新鮮です。
- ここまで学んでこられた事で役に立ったことはありますか。
- 中医学の先生(福家先生)の前で言うのも恥ずかしいのですが、バランスが大事だなと思うようになりました。前までは、「しんどい時はただしんどい」と思っていたのが、今は良い時もあれば、しんどい時もあるからそれで良いのだと考えるようになりました。
特に私の場合、転機を向かえた時は人生の中でもどん底ぐらいの気持ちでした。当時の行動を振り返ると、「陰が極まったのだな」と思います(笑)
でも、その行動が無ければ今の自分は存在しなかったので、陰陽の調和やバランス、そういう事は本当に人生の中でもあることなのだと思います。そうすると、しんどいことが起きても「なんとかなるよ」と思えます。今、病気で苦しんでいたり、精神的にも苦しんでいる人がいるかと思いますが、そういう方たちに対して、自分の経験から得た考えを以って接し、伝えていけると思っています。
- 最後に、これだけは言いたい!ということはありますか。
- 学校が移転したのは、すごいことだと思っています。いろんな経緯があって移転するに至ったと思いますし、センタープラザという場所に移転したことも、これからの事を考えていると思うとすごいなって。駅からも近く、キレイな校舎になって、先生も事務員の人柄も素晴らしいので、更にいい学校になると思います。
1日のスケジュール












メッセージ

my favorite things

- 休みの日はなにをして過ごしていますか。
-
職場の方とよく飲みに行ったり、ホームパーティーをします。年齢が近いこともありますが、介護スタッフ、事務スタッフ、看護師、分野関係なく仲がいいですね。
あとは、最近引っ越したばかりなので、部屋のいろんなものを買いに行ったり、どんなものにしようかなぁと考えたりしています。今、部屋につけているカーテンがとても気に入っています。やっぱり自分が長い時間生活する場所なので心地よくしたくって。働いている施設もカーテンやインテリアにこだわっていて、自分の中でも好みのインテリアが分かってきたので、選ぶ事が楽しいですね。
実は、インテリアにも陰陽の考え方がある事を上司から教えてもらいました。

いろいろありますが、その中でもこの考え方を大切にしています。だからこそ、「今」に対して満足が出来ます。
学校生活でのひとつの大きな選択として、臨床実習があります。確かにここでの経験は今後にとても大切ですし、いろんなキッカケや流れがあって臨床の種類を一旦選ぶのですが、何を選択しても後悔せずまずはやってみる。
そして、決めた事は、精一杯やろうと思うので悩むことに時間を費やすより、決まったことを精一杯やる事を心がけています。
