今年のテーマは「鍼灸時間治療」です。近年、生物に内在する生物時計（体内時計）を研究する「時間生物学」という学問があります。 サーカディアンリズム（概日リズム）を投薬のタイミングに活かし治療効果をあげるということも研究されています。 このサーカディアンリズム（概日リズム）の変調が多くの疾病に関っていることがわかっています。 東洋医学では「天人相応」という自然観に基づき、天地自然のリズムに順応した生き方が健康の条件であるとされ、古来より「天地」のリズムを治療に活かしてきました。 講座では、天地のリズムを「推算盤」を用いて導き出し、日・時間における「開穴」（活性経穴）を導きだします。 その日・その時間におけるもっとも有効性の高い経穴を用い、治療を行うことで更に治療効果をあげれるようになることでしょう。多くのご参加をお待ちしております。

古代より刻々と刻まれてきた時間。人はその中で規則性を発見し、時・日・月・季・年といった暦を作り上げてきました。 人間も自然界に生き、朝に目覚め、食事をし、夜には眠り、季節や気候に合せた生活をしてきました。 そして何より、時の刻みと同様に、鼓動があり、心臓より絞り出された血液が整然と全身を巡っています。 中医学では経絡の流注として、この「生物時間」は受け継がれてきました。 正経十二経の子午流注と奇経八脈を合せた20の経絡が暦に合せてどう動き、また現代においてこの治療法をどう活用するのかについて講義いたします。 先生方の治療の幅を大きく広げてくれる治療法となりますので、是非聴講にお越しください。