第10回天津中医薬大学特別講座は終了いたしました。
たくさんのご参加、ありがとうございました。
◎ 天津中医薬大学特別講座とは
毎年10月に中国本校より漢方・鍼灸の先生を招聘し、日本へ正しい中医学を広く浸透させるために開催しています。
(中国側講師は新型コロナウイルス感染症の影響を鑑みて、中国からのZoom中継と致します)
▼ 過去の天津中医薬大学特別講座はコチラ
◎ 今年のテーマ 「灸法を活用する」
座 長
谷本 篤志
(中医研究会 顧問)
はり・きゅう 和み座 座長
古来より“艾(もぐさ)”を使用した『灸法』は治療および予防・養生手段として利用されてきました。
孫思邈の医書『千金要方』『千金翼方』においては灸治について詳細な記載もみられます。
灸法は日本に伝来後、日本独自の発展をし“和方灸、家伝灸”といわれ伝承されています。
近年、お灸は自宅で据える“温灸”が流行しております。
燃焼する艾の部位と皮膚との間に間隙があり、輻射熱による温熱刺激を行うものであり、鍼灸師が行なえる灸法とは異なる方法です。
講義では、「伝統灸法の歴史から現代研究における効果」を学び、鍼灸師だからできる“灸法”を講義と実技から身につけて頂ければと思います。
実技では、早川 敏弘先生による「押し灸と竹筒灸」を体感いただきます。
また、中医学研究会の先生方による「縄折法(じょうせっぽう)による取穴法」の実技を行います。
鍼灸師は、はり師ときゅう師の二つの免許を有しております。鍼のみならず、「灸法」を用いることのできる鍼灸師として活用してほしいと思います。
◎ 講演内容
» 第1部 「中国編:灸法の歴史と臨床応用」
講師:温景栄 天津中医薬大学 鍼灸推拿学院 准教授・副主任医師
中国における灸法の歴史や源流をおさらいし、現代における灸法の分類や臨床応用を学びます。また、温敏灸、督脈舗灸、臍灸、貼灸、温灸器灸などの特殊灸法や民間での灸法の応用も紹介します。
» 第2部 「日本編:灸法の歴史と臨床応用」
講師:早川 敏弘 神戸東洋医療学院付属治療院 副院長
鎌倉時代・江戸時代・明治時代から昭和にかけての日本の灸法の歴史をおさらいし、現代日本での臨床の灸法を紹介します。
◎ 詳細
当日スケジュール
12:30~ | 受付 |
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13:00~14:30 | 第1部 温景栄先生 質疑10分程度(中国よりZoom中継) 「中国編:灸法の歴史と臨床応用」 |
14:40~16:10 | 第2部 早川先生 質疑10分程度 「日本編:日本における灸法の歴史と臨床応用」 |
16:20~16:50 | 実技 A早川・B中医研究会(交替制) |
17:00~17:30 | 実技 A中医研究会・B早川(交替制) |
17:40~18:00 | 合同質疑 |
18:00 | 終了 |
講 師
温 景 栄(おん けいえい)
天津中医薬大学 鍼灸推拿学院 准教授・副主任医師
(師:石学敏中国工程院院士)
略歴
2006年7月~2010年12月 天津中医薬大学 鍼灸推拿学院 講師
2011年1月~ 天津中医薬大学 鍼灸推拿学院 准教授
中国鍼灸学会経絡分会委員
中国鍼灸学会刺絡与抜罐専業委員会理事
世界中医薬聯合会適宜技術評価与推広委員会常務理事
天津市鍼灸学会鍼刺手法委員会副主任医院
講 師
早川 敏弘(はやかわ としひろ)
神戸東洋医療学院 講師
天津中医薬大学 鍼灸推拿学院 神戸校 教授
神戸東洋医療学院付属治療院 副院長
略歴
1997年関西医療学園専門学校鍼灸マッサージ科卒業
2000年~現在、神戸東洋医療学院講師
2007年~2009年神戸学院大学非常勤講師
現在、神戸東洋医療学院付属治療院副院長
はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師
兵庫県介護支援専門員(ケアマネージャー)
日時 | 2021年11月14日(日) 13:00~18:00 |
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会場 | 神戸東洋日本語学院 |
定員 | 30名 |
参加費 | 神戸東洋医療学院OB天馬会会員 5,000円 その他 10,000円 |
主催 | 神戸東洋医療学院 孔子課堂 |
共催 | 天津中医薬大学(本校・神戸校) |
協賛 | 株式会社タフリーインターナショナル |
後援 | 神戸東洋医療学院 OB天馬会 |
協力 | 神戸東洋医療学院 中医研究会・トリガーポイント研究会 |
申込 | 神戸東洋医療学院 総合受付 メールもしくはお電話でお申し込みください。 E-mail:seminar@k-toyoiryo.com TEL:078-333-1557 |
代 表
福家 慎太郎
(中医研究会 代表)
神戸東洋医療学院 副学院長
天津中医薬大学 鍼灸推拿学院 神戸校 副校長・教授
神戸東洋医療学院 孔子課堂 課堂長
今年も昨年から続く新型コロナウイルス感染症の影響が地球規模で蔓延しております。ただ、「感染しない」、「感染させない」、そんな人々の心懸けによりようやく落ち着きを取り戻しつつあります。
その中で世間では「健康」、「免疫力」をいかに保ち、引き上げるかの感心が高まりました。セルフケアのお灸もその一つです。
では、我々はりきゅう師はより的確に、治療として、ケアとして、体質改善として、お灸を積極的に活用し、専門職としてもっとお灸を知るべきです。
「お灸の素晴らしさを再発見する」、そんな機会になればと願っております。是非、ご参加ください。
国際間の人の往来を避けるべく、今回の中国側講師はZoom中継による講演と致しました。通訳を介しその場で質問も出来ます。また、開催に関しては感染対策を講じた上で規模を小さくし、来場はOBのみとさせていただきます。
本来であれば「第10回」の記念講演とすべきでしたがご了承ください。ご不便とご迷惑をお掛けしますが、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
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◎ アクセス
神戸東洋日本語学院
〒650-0012 兵庫県神戸市中央区北長狭通4丁目5番7号
JR元町駅 徒歩3分
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