- 大塚 佐久 さん
神戸東洋医療学院・天津中医薬大学 鍼灸推拿学院 神戸校
鍼灸コース昼間部・併修コース 2018年入学
近畿大学 法学部 卒業
入学するまで
鍼灸師を目指したきっかけは?
介護福祉士、ケアマネージャー、理学療法士として長く介護の仕事に携わっていたため、予防医学に興味を持ちました。 予防医学としては、東洋医学が一番理にかなっているのではないかと考えたためです。
当学を選んだ理由は?
神戸が一番実家に近いのと、特別研究生という制度の在り方が面白いなと思ったからです。
学費はどのように工面していますか?
国からの給付金とバイトで工面しています。16時間連続の夜勤明けで、そのまま授業の日などは死にそうになっています。夜勤中に休憩時間がないので、体力的にもきつく、電車で乗り過ごさないかといつもヒヤヒヤしています。
入学後、そして・・・
入学後に、嬉しかったことや困ったことはありますか?
覚悟はしていましたが、思った以上に大変でした。 お灸の練習一つでも、かなり苦労しています。 また、以前なら簡単に覚えられていたことが年のせいか全く頭に入らなくなっているので、ちょっと戸惑っていますが、 認知症対策のトレーニングにもなると思って勉強もするようになりました。 もともと勉強習慣があるタイプではなかったので、勉強をすること自体がかなりのストレスになっています。 嬉しかったことは様々な人との出会いです。 あと、東洋医学ってけっこう洋の東西を問わずに哲学と考え方が似ている部分もある等、色々と自分の今までの趣味や知識と似たところを発見するたびににまにましています。 小さな楽しみと言えば、姫路から神戸に通う電車の中で、須磨を通過するたびに、海側に座れば平家の公達に思いをはせて、 山側に座れば一の谷を駆け降りる佐原義連や畠山重忠のことを思ってテンションがあがることです。平家スキーの鎌倉御家人クラスタなので。
特別研究生としてやってきたこと、やっていきたいことを教えてください。
学院に入学するまでは、京都の町の歴史を勉強して歩く案内人や自然環境保護・先住民の知的所有権保護の運動をやっていました。 町屋が好きなので、日本一町屋が多い滋賀県の町屋をどう残していくかを考えているうちに、また外国の先住民の文化保全運動を通じて文化の多様性が重要だと思うようになったこともあり、 まだ具体的には行動に移していませんが、地域おこしに興味をもつようになりました。 もともとしたかった予防医学と地域おこしを組み合わせて、研究生としても卒業後もなにかやっていきたいな、と思っています。 あとは、鍼灸師がチーム医療に組み込んでもらえるためにも、他の医療職との連携を図れる企画として、 他の医療資格の学校同士の図書館相互利用や学園祭に交流参加するなどを兵庫県下か神戸市下でできるようになれればな、と思います。 そして、少しでも鍼灸師の質を上げていくために、学生や先生と鍼灸や医療に関するゲームやアプリを作ったり、学習会を開いたりしたいな、と思います。 鍼灸師のプレゼンを上げたり鍼灸師がなにかを切り開く技術をつけるためにも、学生企画で先生をお呼びして一般市民向けもしくは鍼灸師向け、 そして医療従事者向けのセミナーを開いたりもしたいなあ、とは思っていますが、どこまでできるかはわかっていません。 NGO時代から実行委員系よりは企画系担当だったので、自分で実行するのがちょっと苦手で…。
将来の夢や目標について教えてください。
④であげたとおりです。 また、例えばホテルで鍼灸をとりいれて外国人への観光事業の一環に鍼灸を取り込むなど、鍼灸の活躍の場を増やしていければいいなと思いますし、 鍼灸師バンクを作って、イベント等の際に鍼灸師の依頼があればいける、といった制度もあればいいなとは思いますが、法律との関係でどこまでできるのかは判りません。 逆に言えば、法律を作っていければいいんですけどね。NGOのときとか、外務省とか通産省と定期協議会みたいなの開いて意見出したりしてたので、そういう場があればいいのですが。 なければ全鍼灸師で作っていかないといけないのでは、と思いますし。 また、日本の医療技術を上げて外国人が日本医療を受けに来るという観光事業ができるようになれればいいなと思っています。 確かすでに神戸市がその事業に取り組んでいるはずなので、そこに鍼灸や漢方も取り入れていってもらえるように働きかけていきたいな、と思っています。
これから鍼灸師・特別研究生を目指す方へメッセージ
自分がしたいことがはっきりしていれば、楽しいです。 私のように企画発案だけしてあとは人任せ、タイプには自分でいろいろとしないといけないのでいい勉強や経験になるのではないでしょうか。 あとは、自分がしたいことには優先順位をはっきりとつけておかないと、学校生活も私生活も研究生としてやりたいこともすべてが中途半端でグダグダになるので、 大きな目標と優先順位と、同時にその場その場での目標と優先順位を明確にしておくことが大切だと思います。 よくいう戦術的視点と戦術的視点というやつですね。これは学院生活だけでなく、鍼灸師としての治療の在り方や勉強の在り方においても大切になってくる考え方だと思います。
特別研究生日誌
大塚さんの「特別研究生日誌」記事一覧
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