3年生の特別研究生、大塚佐久さんによる特別研究生日誌をお送りいたしまするんるん (音符)

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皆様こんにちは。神戸東洋医療学院3年生の大塚です。
今回は、鍼灸の安全性についてお伝えさせていただきます。

鍼灸の効果を高めるためには勉強や技術の習得も大切ですが、医療においての安全性は、効果の有無やサービス以前の問題だと思います。
今回、鍼灸による有害事象を調べてみて感じたことは、ほとんどが鍼灸師の技術不足や知識不足によるものだということです。

鍼を自分の打ちたい箇所、深さ、角度で打てるかはもちろん、
解剖学の知識(ここは肺があるから危険など、内臓の位置や人によって違う筋肉の厚みを分からないといけない)、
病気の知識(病気の重症度や、鍼灸適応事例かどうか)、そして衛生や感染防止の徹底で防げるものばかりです。

つまり、気を付けることにより防げるものである以上は、絶対に有害事象を起こさないための豊富な知識が必要であると思いました。

「鍼灸師は鍼治療の効果ばかりは高らかに言うが、リスクは言わない。
リスクを明らかにして『こうしているから安全です』というのも言えたほうが、より安心感を患者様に与えられるのではないか」
と知人に言われたことがあります。

事故は気を付けていれば起こさないというものではなく、なぜ事故が起きるかの検討も必要であり
「事故は起こさない」というリスクマネジメントも一つの技術です。

患者様は一人の人格を持った人間である以上、一回一回の治療を真摯な気持ちで丁寧に行い、
卒業後も勉強と技術磨きは欠かせないと思いました。

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