第48回中医研究会
冬の寒さも本格的になってきた今日この頃!
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
12月13日(日)、神戸東洋医療学院では今年最後の中医研究会が開催されました。
寒さにも負けない、熱気ムンムンの先生方が参加され、今回も大盛況となりました!
まずは、曾先生による『傷寒論―少陰病の寒証』です。
一言に少陰病といっても、そこには寒熱の違いがあり、さらに寒証の中にも様々なパターンが考えられます。
今回は寒証に特化して、様々な分類の見極め方や治療方法の違いなどを分かりやすく解説して頂きました
少陰病の弁証綱要には「脈は大変弱くて細くして触れず、意識が朦朧として嗜眠するだけのような状態」とあります。
かなり重篤な状態であり、鍼灸師が臨床で遭遇するケースは少ないですが、正気が弱った患者さんは直中(じきちゅう)と言って、
急に少陰病のような症状が出る場合もあるため、いざという時のためにも必ず理解しておかなくてはいけない知識です
寒証だけでも9つの分類があり、皆さんそれぞれの違いを見極めながら聴講されていました。
とても興味深い内容がたっぷり詰まっており、大変有意義な時間となりました
今年はコロナの影響で例年行われる忘年会も中止となりました。
休憩中は全員で期間限定のプリンを頂きながら、ワイワイと今年一年を振り返りました!
続いては竹本先生による「水気-苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)のお話」です
苓桂朮甘湯は温化水湿剤であり、脾虚(ひきょ)などによって水飲が内停したものに使用します。
講義では『腹証奇覧(ふくしょうきらん)』で紹介されている図を用いて病理機序もわかりやすく解説して頂きました。
また、実際に苓桂朮甘湯と鍼灸を併用して、症状の改善がみられた症例を発表して下さり、
様々な意見交換がなされて、教室は大変盛り上がっていました
苓桂朮甘湯の中医学的解釈としては、脾虚であっても水飲がなければ不適応とされています。
しかし臨床的に考えると肝の異常も関連してくることがあり、
水飲がみられない症例においても応用できる可能性がある点に関して
言及されていたのがとても印象的でした
竹本先生は患者さんとの関わり合いや養生指導も交えて発表して下さるので、
実際の臨床現場をイメージしながら聴講することができました
私は終始釘付けで、あっという間の1時間でした!
いつも大盛況の中医研究会!2021年も乞うご期待!
皆さん、是非ご参加ください!
石川 浩之
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