皆さん、こんにちは。
6月8日(日)、第107回中医研究会が行われましたわーい (嬉しい顔)
 
まずは李悦先生による「中医学から見る小児の生理・病理的特徴と臨床応用」の講義から始まりました。
小児の生理特徴として「稚陰陽説」があり、小児は生え出てきた若葉のようで、

経脈・臓腑の精気が充足しておらず、陰陽の気が両方とも不足しているという意味だと教わりました。

 

 

小児の病因・病機は複雑ではなく単純なケースが多いようですが、

「発病容易」「伝変迅速」という点を念頭に置いて治療しなくてはならないとの事。
正しい治療で回復しやすく、正しくなければすぐに悪化して気管支炎や肺炎をおこすということも勉強になりましたひらめき
学生時代に習った、3才以下の小児に用いる「指紋診」は知識として学んではいても

なかなか実践することがありませんでしたが、今回の講義を聴いてすぐに試してみようと思いました。
中国における小児の漢方処方の話もあり、

限られた時間の中で中医学における小児の臨床応用についてを学ぶことができましたぴかぴか (新しい)
 
その後の講義は、夕部智廣先生による「刺さない鍼(てい鍼)の小児や保護者への活かし方」でした。
治療家なら、だれもが一度は悩むであろう「言葉を話せない乳幼児に対してどのようにアプローチすればよいのか」という所から始まり、

目から鱗の内容ばかりでしたdouble exclamation

 

 

てい鍼を使った治療法だけでなく、乳幼児とその保護者との接し方についても大変勉強になりました。
つい過剰に治療しすぎてしまうドーゼオーバーにも、要注意とのことです。
講義中に実際に治療体験をさせていただきましたが、

一瞬の治療で頸部の側屈・回旋運動の可動域が上がり「おぉー」と、見ていた皆さんも驚きの反応ウッシッシ (顔)ひらめき
じっとしていられない乳幼児だからこそ、的確に素早く治療を進める必要があるのだと思います。
 
実技の時間は、夕部先生が実際に行っているメソッドに沿ってペアを組んで練習をしました。
本来は異なる金属のてい鍼を使用するのですが、

今回はその代わりに10円(銅)と1円(アルミ)で八脈交会穴を用いて取り組みました。
身体に必要な刺激を的確に与えてあげるだけで、可動域がこんなにも上がるのか!と、驚きの実技時間でした目exclamation

 

 

後半の質疑応答タイムでも、皆さん興味津々な様子でした。
臨床で乳児を診ることはそれ程多くはなかったのですが、

今回の内容は総合的に実践で治療に役立てることのできる内容ばかりでした手 (チョキ)

参加してよかったです!
 
19期生 佐渡