第21回 中医研究会
6月17日(日)、第21回中医研究会が開催されました
テーマは前回に引き続き、谷本先生の『「十四経穴主治特性提要」から経絡と病症配穴』です。
今回は初めからみんなの顔がよく見える座談会スタイルで、時折参加者に話を振りながらも、谷本先生にはたっぷりご講義いただきました
まず本題に入る前に、この梅雨の時期にみられやすい症状や経穴の反応などを「内経気象学」から、お話いただきました
私の周りでも、身体の重だるさや下痢、口内炎、めまい、喘息の増悪など、湿がもたらす症状を訴える人が多くいます
参加者の中には、まさに自分自身が先週そのような症状だったという人もいました
これから来る夏の暑さには、利尿作用のあるスイカ(特に緑の部分)や緑豆などがよい、脾の気を高めるためには“冷やし飴”がおすすめ(ただし米飴に限る)、といった、すぐに生活に取り入れられそうな話題で盛り上がりました
本題に入り、「十四経穴主治特性提要」では、奇経八脈の任脈、督脈についてお話いただきました
〔太淵(たいえん)穴〕と〔関元(かんげん)穴〕には深い関連があり、大地〔関元穴〕のエネルギーが不足しているときに、天に溜まっているエネルギーを雷〔太淵穴〕によって地に下ろす、という考え方はとても面白く、ぜひ使ってみたいと思いました
また、同じ経穴でも、どの要穴として用いるかによって鍼の深度を変える、使い方によっては、特効穴にも禁忌穴にもなる等、なるほどと腑に落ちることが多くありました
恒例もぐもぐタイムの後の実技では、清熱解毒に対する刺鍼を行いました。
中国出張から帰国されたばかりの福家先生は大変わかりやすく反応が出ていたらしく、数名のプロが共同で施術を行っていました
また谷本先生のご経験から、この梅雨時期は〔京門(けいもん)穴〕に冷えやしこりのような反応がみられることがあるとのことで、お互いに左右の〔京門穴〕の反応や、刺鍼時の下腹部へのひびきを確かめ合いました
次回は加堂先生による「遠隔奇穴治療」と15期卒業生の湯口さんによる「仏教と医学」をご講演いただきます
皆様のご参加をこころよりお待ちしております
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