第39回中医研究会
2020年1回目の中医研究会は1月26日(日)に開催いたしました。
今回で39回目となった研究会は、曾先生による『傷寒論(ショウカンロン)』の講義からスタートしました
近年、日本では漢方薬が一般の方にも浸透しています。
臨床でも漢方薬を診療に取り入れることはいまや一般的であり、漢方薬の処方について解説する書籍も巷に溢れています
鍼灸師は東洋医学のエキスパートなので、「漢方治療の基本中の基本」を説いた古典「傷寒論」を読んでいると思われがちですが、
きちんと読んだことがある鍼灸師は多くありません
風邪には「葛根湯」といった認識を持っている方が多くいますが、同じ風邪でも「桂枝湯(ケイシトウ)」や「麻黄湯(マオウトウ)」といった漢方薬もあり、
患者さんの症状に合わせて適切に選ばなければならないのですが、その判断基準等をとても分かりやすく解説していただきました
続いて谷本先生による『鍼灸師のための傷寒論』について講義がありました。
処方ができない鍼灸師が、傷寒論の知識を鍼灸治療にどう生かすのか、太陽病ではどんなツボを使えばよいのか、
風邪によく使用される風池穴(フウチケツ)、風府穴(フウフケツ)、風門穴(フウモンケツ)の治療作用の区別など、
すぐにでも患者さんに使ってみたくなる知識をたくさん教えていただきました
講義の後は実技を行いました。
加堂先生に太陽病で使用する経穴の取穴法を教えていただきました。
正確に取穴することの難しさを改めて実感しました
体勢が少し変わるだけで体表のランドマークの位置が変わってしまうので、気を付けなければいけないと強く感じました
学校を卒業してからは、取穴法を丁寧に教わる機会が少なくなるので、自分の取穴法を見直すとても良い機会となりました
2020年の中医研究会の日程が決定いたしました。次回は3月22日(日)に開催いたします
その他の詳細に関しましてはホームページでご確認ください。
今年も昨年以上に内容の充実した研究会を目指して参りますので、皆様よろしくお願いいたします
武岡 崇介
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