第67回中医研究会
皆さまこんにちは
大暑を迎え、毎日の熱中症対策が欠かせない今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
7月17日(日)、神戸東洋医療学院では第67回中医研究会が開催されました
厳しい暑さにも負けず、今回もたくさんの先生方がお越しになり、大いに盛り上がりを見せておりました
一コマ目は谷本篤志先生による『夏の疾患と鍼灸治療』です。
韓国ドラマでも有名なホジュン(許浚)。このタイトルにもなっているホジュンという人物が
記した李氏朝鮮時代の有名な書籍に「東医宝鑑」があります。
日本にも広く流布したこの書物の日本語訳がなんと去年発売され、
まずはその内容に沿って谷本先生が夏の疾患と鍼灸治療について詳しくお話ししてくださいました
夏は「暑邪」と言われる邪気が人体に侵襲することで体調を崩しやすい季節です
講義後半には「医学六要(いがくりくよう)」「内外傷弁惑論(ないがいしょうべんわくろん)」、
それぞれにみられる2種類の「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」をみんなで飲み比べしました。
同じ清暑益気湯とは思えないくらい香りや味に違いがあったのが印象的でした
最後に夏の養生についても解説していただき、
中国や台湾でよく夏バテ対策に飲まれる酸梅湯(さんめいたん)を試飲しました
二コマ目は竹本喜典先生による『干からびる』です。
今回は①夏の干からび、②疲労の干からび、③年齢の干からびについて詳しくお話ししてくださいました
まずは谷本先生に引き続き、様々な古典に紹介される清暑益気湯について、さらに踏み込んでの解説。
それぞれ生薬の種類や分量などが少しずつ異なり、その内容によって作った人物の想いや
時代背景なども見えてくるものがあり、大変貴重な学びとなりました
後半は症例解説です。
同じ倦怠感でも様々な誘因、条件によって引き起こされるものがあります。
暑邪の特徴は傷津耗気(しょうしんもうき)のため、この邪気に侵襲されてもやはり倦怠感が起こりますが、
季節性のある邪気のため、夏になってくるとともに増悪しやすいというのが特徴です
このように、様々な種類の倦怠感、疲労感などについて、その見極めポイントや特徴を実際に
竹本先生が経験された症例を交えながら解説していただき、こちらも大変貴重な学びとなりました
講義後は、実習室に移動して実技研鑽です
今回のテーマは「原穴診を中心とした体表観察」です。
前回学んだタッチを思い出しながら、問診から得た情報と照らし合わせて診ていきます。
最後に四診合参(ししんがっさん)して、実際気になったツボに鍼をしました。
終始楽しい雰囲気で、あっという間の1日でした。次回もまた楽しみです
次回の研究会は9月4日(日)に開催します。
みなさま奮ってご参加ください!
石川 浩之
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