『自律神経反射と反応点』河村先生講演会
2016年2月14日(日)、岡山県にて福山地区の鍼灸師会にご招待いただき、河村先生の講演会が開催されました。
30代~70代までの方が参加されました。
主催者の方からは、
『今までの概念と異なる観点からのお話しがあり、新たな発見と共に、大変参考になりました。
河村先生の著書も読ませていただいておりましたが、実際に実技を拝見し、少しは理解できたかと思います。
また、神経と痛みに関するご講義は大変興味深く聞かせていただきました。
もう少し時間あればと思いました。
大変興味深い講演をありがとうございました。』
と、会場の熱心な様子が伝わるようなコメントを頂きました!
では、河村先生による講演会のレポートをお送りいたします!
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福山地区の鍼灸師会の招きで、反応点治療の講演に行きました。
福山・・・、随分遠くだなぁー、と思っていたのですが、さくら号は岡山から15 分で到着、えっこんなに近いのか・・と、あらためて地図を目にすると岡山県の県境、納得しました。
会場は駅から徒歩ですぐ、福山市の施設です。参加者されたみなさんは個々に管理センターに駐車券を提示しています。
どうやら施設の利用者には駐車場代が免除されるようです。福山市のような地方都市ならではなのでしょう。市民の足を意識した行政サービスでしょうか。
参加者は 20 名弱、講演の最後に実技を見ていただきますが、人だかりになると体験、あるいは見られない方が多くなります。ちょうど良い人数です。
講演の内容は、自律神経の成り立ちからです。
授業で学習する自律神経の特色である二重支配・拮抗支配がどのように行われるのか、そして拮抗支配がされない部位など、自律神経機構の仕組みを話しました。それに交感神経反射と反応点との関わり、その信用性などを付け加えました。
「皆さんは、朝目覚めると下着の中に排泄物が溜まっていますか・・・。寝ている時は副交感神経が働くのですよね、どうして排便されないのですか」と話すと会場のみなさんはキョトンとした顔になります。
「交感神経は闘争の神経系、副交感神経はリラックスした時の神経」と学習したのですが、その言葉は事実を物語っていませんね。
一つのイメージを簡単に表現した言葉のようです。そんなイメージで身体を語るならば診断を間違いますね、と言うと彼らの顔つきはキリッと引き締まりました。
そして自律神経の働きと反応点の関わり、そして鍼灸刺激と反応点の変化について、最後に痛み治療の注意点について2 時間ほどのお話をして講演を終わりました。
少し休憩をとって実技の時間に移りました。刺鍼後の反応点の変化を多くの方に触れていただけることを目標にしていましたが、多くの方が筋や内臓の体表面に描いた反応点に触れます。
そして、これは凹んでいる、クチャクチャしているなど各自のイメージを言葉にします。
指先感覚は大脳皮質に大きな感覚野を持っていますから、トレーニングによって鍛えられたその感覚は、他人と共通認識を持てるようになる。
ただ、その表現は個人の知識や体験によって大きく異なることから、言葉がトレーニングの障害になることあり注意を要す、と締めくくりました。
結果的に使用した鍼はたった 2 本にとどまりました。次々と質問があり、約 1 時間の実技の時間は解説と説明で time out、4時30分を迎えました。
帰りの電車で、こんなに真剣な勉強会は久しぶりだなぁ・・と振り返りました。度々お招きをいただいてお話をする機会がありますが、参加した皆さんの真剣な眼差しが印象に残ります。
今日の天気は、日中は暑かったのでが・・・、福山駅のホームの上は寒い風が吹き荒れています。
オーバーを持っていてよかった !
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