第2回中医研究会レポート
「鍼灸師が使える診断学Ⅰ」
~『診断』 『治療』に腹診を取り入れよう!~
腹診と腹鍼について(谷本)
漢方医との連携時に必要な腹診の知識(竹本)
5月21日(土) 第2回 中医研究会が開催されました。
今回は『腹』を題材に ※1 谷本先生からは「日本古来の『腹』・『虫』文化」や「腹部経穴の取穴」などのお話をしていただきました。
九州国立博物館には『針聞書(はりききがき)』という医学書があるそうです。
その内容の一つに「腹の虫」に関する内容が記載されており、ユニークなムシの想像図もあるそうなのでお気に入りを探してみても面白いですね
日本では昔から「腹を割る」、「虫の居所が悪い」、「疳の虫」など様々な表現がなされ、鍼灸の診察でもお腹から身体の状態を診たり、治療としてお腹の経穴を使ったりと『腹』と『身体』は密接に関係しています。
ちなみに、紐を用いて腹部を取穴すると正確に経穴を取ることが出来るとのこと!
意外に、中脘穴がずれていることが多いとのことでしたので早速、月曜日の中医鍼サークルで実践です!
※2 竹本先生には「腹診」と「漢方薬」のお話をしていただきました。
鍼灸学校では『胸脇苦満』や『小腹不仁』、『少腹急結』などの腹証について学びますが、なかなかその腹証に用いる漢方について教わる機会が少ないのではないでしょうか。
今回は、その漢方を中心に教えていただき鍼灸の知識だけではなく漢方の知識も大切であることがよくわかりました。
今回は座学中心でしたが、次回の7月23日(土)の研究会では実技を中心に開催いたします!
本日、中医鍼サークルにて紐を使った腹部経穴の取り方を練習しました。
思っていたより経穴の位置が違う!など新しい発見に喜んでいました。
※1 谷本 篤志
はり・きゅう 和み座 院長。 1991年明治東洋医学院専門学校卒業。 漢方専門クリニックにて20年間の診療に従事する。
2015年5月西宮にて「はり・きゅう和み座」を開院。 また、東洋医学の啓蒙と普及に全国で講演活動を行う。
※2 竹本 喜典
タケモトクリニック院長。平成9年自治医科大学卒、僻地にて総合診療を実践する中、多様な訴えに答えるべく漢方に興味持つ。
その後、整形外科に進むも、漢方への想いが強まり漢方内科開業に至る。鍼の反応を弁証に活かそうと苦戦中。
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