2016年09月07日
ダイエット×鍼灸
■東洋医学でダイエット
東洋医学の考え方はダイエットにも役立ちます。
現に私は「痩せたい」という女性を鍼灸治療して、10kgほどのダイエットに何度も成功したことがあります。
ただし、正常体重や痩せすぎの方は絶対に治療しません。
東洋医学によるダイエットは、そのヒトの全体を健康にすることで、からだのバランスが整い、結果として痩せます。
また、本人の強い意志が必要です。
本人が強い意志で「痩せたい」と希望したときに、東洋医学は助けにはなりますが、魔法ではありません。
ダイエットにおける東洋医学は、足を悪くした人が「歩こう」とリハビリするときの「杖」や「手すり」のようなものです。
歩くことを助ける道具には成りますが、結局は本人が自分の意志をもって歩く必要があります。
ダイエットの治療でこころがけるのは、お通じをよくして、利尿効果のあるツボを刺激することです。入る側の食欲を抑制して、出る側を多くしていきます。
もう1つは、リバウンドの問題です。人間のからだには「ホメオスタシス」といって、常に一定の状態を保とうとする働きがあります。
だから、ダイエットのリバウンドは必ず起こることを事前に説明します。体重が順調に減っても、必ず体重減少が止まったり、逆に増え始めたりする時期があります。
その際に、いかに乗り越えるかがダイエットのポイントになります。耳にあるツボを刺激すると、このリバウンドを乗り越えやすくなります。
耳のツボの一つ、「肺(Lung)」は、
体重減少と、ウサギのようなコロコロしたタイプの便秘に効果があることが実験でも報告されており、お勧めの耳ツボになります。
早川 敏弘 (→早川先生の紹介はコチラ!)