第9回中医研究会
6月4日(日)に第9回中医研究会が開催されました
最初は鈴木先生による『経穴解説・臓象解説』。
まもなく梅雨を迎えるこれからの時期に、特に関連する臓腑や外邪として「脾・胃」「湿邪」、また
その治療法についてお話いただきました。
食生活に関する話のなかでは、中国の四川は特に湿気が多い地域であり、体内に湿が溜まらな
いように中華料理の中でも特に辛い「麻辣(まーらー)」という辛さの料理を摂り発散させる必要が
あるという話で盛り上がりました
ブームに乗っかるのではなく地域特性や体質に合った食材選びが重要ですね
次に谷本先生の『灸法の臨床実技①』です
日本各地で行われているいろいろな灸法や、古典から「四華の穴」「患門の穴」
「小児斜差(すじかい)の灸」などを勉強しました。経絡経穴の教科書にも載っていますが、治療で
実際に使っている人はあまりいないのではないでしょうか。足先から膝窩までの長さ、両口角の長さ
など、午後からの実技に向けてそれぞれ自分の長さの紐を準備しました
※谷本先生は、はり・きゅう和み座の院長先生です。
恒例の昼食タイム。この時間が当研究会の醍醐味といっても過言ではありません
今回は午前の流れで谷本先生にお灸の話を続けていただいた後、
坐位で艾炷が落ちないように施灸するにはどうしたらよいか。また「痕が残るのがイヤ」という
声を聞くことがあるが、どの程度を“痕”というのか、女性はどの程度気にするのか、など具体
的な話も繰り広げられました
さあ、午後からは実技です
まずは午前中につくった各自の紐を使って身体に取穴を行い、紐で取った点が経穴ではどこに
あたるのか確認しました。どうやら昔の人の方が膝下が長かったようですね・・・
いよいよ施灸です。
普段治療でお灸を使っている人があまりいないこともあって、お互いの身体に施灸する前に、
板の上に紙を置いて八分灸の練習です。
これはまさに今1年生が実技の授業でやっている練習です。
お互いに施灸を始めると、あちこちから「熱(あつ)っ」という声が聞こえたり聞こえなかったり・・・
熱がしっかり浸透すると施灸した周りがいい具合に発赤してきます
福家先生は中国式のお灸を披露。数年来のウオノメに焦灼灸をしているところです
まず大きさにびっくり!この大きさで3壮いきました。
その後どうなったかは次回の研究会のときに聞いてみたいと思います
私は今回施灸する側で、施灸されている方は眠たくなってきたと話していましたが、
久しぶりにお灸のにおいを齅いだからか私も眠たくなってきました。。。
やっぱりこのにおいは癒されますね
今回、数年ぶりに艾をひねりましたが、梅雨に備えて患者さんにも自分にもお灸をしていきたいと思います
次回の中医研究会は、7月2日(日)10:00~14:00の開催となります
谷本先生、福家先生にご講義いただく予定です。
皆様のご参加を心よりお待ちしております
神戸東洋医療学院 池田 朋子
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