第41回中医研究会
大暑を迎え、夏の陽気がどんどん旺盛になってきた今日この頃、
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
7月18日(土)、神戸東洋医療学院では今年第3回目の中医研究会が開催されました。
今回もたくさんの先生方が参加され、教室は夏の陽気にも負けない熱気に包まれていました!
まずご講義いただいたのは谷本先生による『鍼灸古流派にみる傷寒(ショウカン)の考え方 ー前回の復習を兼ねてー』です。
「それぞれの古典において、傷寒病をいかに捉えているか?」原文に倣って丁寧に説明して頂きました
傷寒病(冷えが原因のカゼ)は早期に改善できなければ次々に進展・悪化していくため、カゼといえども侮れない病です。
「いかに初期段階で冷えを体の外に追い出せるか?」そのヒントが学べる、とても内容の濃い講義でした
また「鍼灸臨床で傷寒病を診る場合は、往々にして何かしらの治療を受けた後であるため、なかなか古典の通りにはいかない」
という臨床の難しさを強調されていた所がとても印象的でした
休憩中には竹本先生に頂いた藿香正気散(カッコウショウキサン)をみんなで試飲しました。
独特な甘みと酸味で非常に飲みやすくおいしかったです
2コマ目は加堂先生による『外感病に対する遠隔治療術』です。
そもそもなぜ鍼灸師がカゼのような外感病(傷寒論)を学ぶ必要があるのか?
という根本的な部分から丁寧に解説して頂きました
谷本先生の講義で学んだように、カゼの初期で治療できる機会は少ないかもしれませんが、
傷寒病の進行や治療の経過というのは、普段の臨床(慢性雑病)においても必ず役に立つ
臨床家ならではの応用を学ぶことができ、非常に勉強になりました
遠隔治療を行う場合は患者さんにその旨をしっかり説明する必要があり、
「どこを選択するか?」という工夫も述べられていたところが非常に印象的でした。
最後は実技室にて「董氏(トウシ)における外感病で使用するツボ」の取穴練習をしました!
私も実際に「三叉三(サンチャーサン)」というツボに刺鍼してもらいました。
カゼは引いていませんでしたが、気の通りが良くなって非常にスッキリしましたよ
教室は最後まで熱気ムンムンで大変充実した一日となりました
石川 浩之
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