第47回中医研究会
第9回天津中医薬大学特別講座も大盛況の中、無事に終了しました
クリスマスも約1ヶ月後となった11月21日(土)中医研究会が開催されました。
まず、曾先生による『傷寒論 - 太陰病』です
太陰病は消化器系の症状が多くみられるのが特徴で、日本人に多く、病院などではよくみられます。
傷寒論の原文の中で、治療後に「下痢が一日に十数回もおこるが、それは必ず止まる」と記載され、
治る過程で起こる良い症状として紹介されています
これは治療者側からすれば良い症状と判断できますが、
患者さんからすれば「症状が悪化した」と捉えてしまう可能性があります。
そうならないよう、治療者はきちんと説明をしなければなりません
患者さんを不安にさせないよう、説明する内容には気を付けなければならないなぁと感じました
傷寒論の中にはお粥に関する記載もあり、中国と日本の「お粥」の違いについて話が盛り上がりました。
「お粥」といっても、国が違うと大きく違い、とても奥深いんだなと感心しました
ここで紹介するにはページが足りなくなるので、詳しく知りたい方は中医研究会へお越しくださいね
続いて、福家先生が特別講座の復習をしてくださいました。
特別講座で取り上げていた「脊柱起立筋」は抗重力筋の一つで、人間が重力に逆らって姿勢を保つ際に緊張する筋肉です。
姿勢を保っている時、人は交感神経が活発に働きます。
つまり、起立筋が緊張している時はリラックスしていない状態と言えます
その為、人がリラックスするには(副交感神経を優位にするには)、この起立筋の緊張を解けばよいということです
鍼灸治療ではよく、起立筋にたくさん分布する膀胱経のツボを使いますが、
鍼のリラックス効果は起立筋へのアプローチが大きく関わっているんだなと感じました
自律神経の話しで、「アクセルとブレーキではなく、アクセルの程度の違いで、常に人間は活動している」
という話しはとても興味深く、聞いていて「確かに」と思うところが多かったです
人体は活動するために「活動」し、回復する為にも「活動」している、常に「動いている生き物=動物」なんですね。
最後に全員で「八段錦」をしました。
みんな体がガチガチで、レクチャーしていただいた曾先生が一番動きが綺麗でした(笑)
八段錦をした後は身体がとてもスッキリしました。今後、研究会慣例となりそうです
次回は12月13日(日)の開催です。
2020年最後の研究会となりますので、ふるってご参加ください
武岡 崇介
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