東日本大震災からちょうど半年が経過した9月11日、 平成23年度「災害ボランティアセミナー」が 協同組合兵庫県保険鍼灸師会主催のもと、当校で開催されました。 今、自分たちに何が出来るのか。 災害時におけるボランティア活動が円滑かつ効果的に実施されるには、 どのような取り組みが必要なのか。 また鍼灸・マッサージ師として出来ることは何なのかについて学びました。 上田先生.jpg    第一講義では、神戸協同病院院長:上田耕蔵先生に 「災害ボランティアとは何か」ということをテーマにお話していただきました。 上田先生は各地のボランティアを経験されており、 今回の震災時も現地に赴かれています。 その実体験を分かりやすく説明いただきました。 現地ボランティアの現状・有り方などはもちろん、 どのように現地に行くのか、(先生は夜行バスを使用なさったとか!) 持ち物は? どんなところに寝泊りするのか? など実際に体験されたからこその具体的なアドバイスもいただきました。 馬場先生.jpg 第二講義では、兵庫県社会福祉協議会 地域福祉部長:馬場正一先生に お越しいただき、「災害ボランティアセンターのマネジメント」について ご解説していただきました。ボランティアセンターの仕組み、 災害後の活動や被災者のニーズについて詳しく解説いただき、 災害発生時におけるボランティアセンター、ネットワークの役割や その重要性についてしっかり学びました。 寺倉先生.jpg そして最後の第三講義では、当校講師の寺倉巧治先生に 「鍼灸師・マッサージ師ができること」というテーマのもと、 鍼灸師・マッサージ師の役割について、現地・被災地で施術を受けられた方々の経過、 ボランティア活動を通じて浮かび上がってきた課題について三つの視点からお話を 伺いました。鍼灸師であり、マッサージ師でもある寺倉先生が、実際に現地で どのような治療をなさったのか。第一講義、第二講義の内容に続きたいへん 実践的なお話を伺うことができました。 この度の東日本大震災において、多くの卒業生がボランティアとして活躍されていると 報告を受けている中、当校としても何かその背中を後押しできないかと考え、 セミナー終了後にボランティア活動支援の一貫として (株)タフリーインターナショナル社の協力のもと、温灸の無料配布と 特別価格による鍼灸用具の販売を行ないました。 卒業生の皆さんが行っているボランティア活動の一助となれば幸いです。 この日は毎日テレビさんの取材も入っており、今回のセミナーの様子は 「映像’11」というドキュメンタリー番組で放映予定とのことです。 第3日曜日24時50分~25時50分番組内容の詳細は、HPをご参考ください。 http://www.mbs.jp/eizou/ 放送日時は、今年12月を予定しているようですが、 12月は年末編成で番組の放送日時が大幅に変更される為、まだ決定していないとの ことです。是非チェックしてみてください。 最後になりましたが、 上田先生、馬場先生、寺倉先生。 この度は大変すばらしい講義をありがとうございました! そして主催の保険鍼灸師会の皆様、この度はこの時期にこのような 意義の有るセミナーをともに開催できた事、心より嬉く思います。 参加者の皆様がますますご活躍され、被災地へ支援の輪が広がる事を期待いたします! そして被災地の皆様、関係者の皆様に心より申し上げ、 一日も早い復興をお祈りいたします。