患者さんの立場を考えられる鍼灸師になるために
自宅近所の若草山では、もうしばらくすると毎年恒例の山焼きが行われます。
小寒も過ぎ、本格的な冬の到来です。
皆さんは体調を崩されたりしていませんか?
さて、私は「はりきゅう理論」を教えています。
日本では『鍼灸師』と呼ばれていますが、 本来「はり師」「きゅう師」と、2つの資格を取らなくてはならないのです。
国家試験では「はり理論」「きゅう理論」に分けられ、10問ずつ出題されます。
はりきゅう理論とは、
1.リスク管理として患者さんのどのような所に、どのような角度で鍼をさすと危険であるか
2.お灸をする時にはなにを注意しなければならないか など、
鍼灸を行うための基本的な事を学ぶ学問となっています。
授業内では、小児鍼の仕方、灸頭鍼(刺入した鍼の先に艾をつけてお灸をする)などの 実技なども盛り込んで授業を進めています。
話だけでは理解しにくいものを、実技などをすることにより、 より理解しやすいようにと思っています。
はりきゅう理論は、鍼灸をする上で、基礎となる学問です。
しっかりと基本を身につけた鍼灸師となってほしいものです。
写真は「古代九鍼」といって、国家試験でも良く出題されるものです。
古代九鍼は
破る鍼:鑱鍼(ざんしん)・鋒鍼(ひしん)・鈹鍼(ほうしん)
刺入する鍼:毫鍼(ごうしん)・長鍼(ちょうしん)員利(円利)鍼(えんりしん、いんりしん)・大鍼(だいしん)
刺入しない鍼::鍉鍼(ていしん)・円(員)鍼(えんしん、いんしん)
このように大きく三つの種類に分けられます。
それぞれの鍼が、どこに属すかが良く出題されます。
私は学生さんに、患者さんの声をしっかり受け止めて、 患者さんの立場になって考えられるような鍼灸師になっていただきたいと思っています。
鍼灸師だからと患者さんに上からものを言ってしまう、決め付けて話してしまうような、 自分勝手な鍼灸師には決してなって欲しくないのです。
自分自身が治療をしてもらう時に「このような治療を受けたい」「こんな鍼灸師になろう」 と思った初心を、決して忘れないような治療家になって欲しいと願っています。
授業担当:北村
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日本で中医学を学ぶ!
神戸東洋医療学院/兵庫県神戸市中央区
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