毎年10月に中国・天津中医薬大学より漢方・鍼灸の先生を招聘して開催している『天津中医薬大学特別講座』も今年で3回目となります。

今回のテーマは「中医美容」

卒業生はもとより、鍼灸師の方々、また美容関係で働いておられる方々を集めて活気あるセミナーとなりました。

講師に中国第一線での美容状況の専門家「楊帆先生」に紹介していただきました。

余談ですが、流石美容の先生！べっぴんで肌ツヤが素晴らしかったです。受講生も年齢を聞く人が続出…。

第一部の講義では、主に“ニキビ”や“しみ”に対する中医学でのアプローチ。

やはり顔は身体全体の状態を表す代弁者ですので、気持ちや体調が直接、色・ツヤ・吹出物として現れてきます。

そのため治療としては、外からのアプローチだけでは到底カバーできません。内外からのアプローチが必要となります。内からは漢方が良いのですが、そこは医食同源！　食べ物でのアドバイスもいただきました。

外からは、ニキビには「火鍼」、しみには「掛鍼」を披露いただきました。 流石プロの技！受講生の皆さん食い入るように見ておられました。

第二部では鍼を使わず、刮痧やマッサージでの美容法です。

日常的にフェイシャルマッサージを受ける方がドンドン増えており、美容の市場はすごい勢いで拡大しています。

そんな中、中医学に基づく臨床医学を応用したアプローチは一歩先んじた、より高い効果を生みます。施術中にツボや経絡を意識し的確に行うことが大切です。

また、ここでも本当の美を追究するなら内からの治療の重要性も訴えておられました。

どの様な食材を体質に合わせて勧め、外からは経絡をつかい活性化させる。やはり内外同治ですね。

刮痧やマッサージでの流れるような手つき、一つ一つどの程度の力加減で行い、どの方向へ流すのか、本当に丁寧に講義していただきました。

最後の質疑応答でも的確に答えていただき皆さん納得した様子。やはり、説得力が違いますね。

しかしながら時間があっという間に過ぎてしまいセミナーも終了となりました。

ちなみに中国では刮痧やマッサージを50分間、漢方の処方も併せ１回6,000円～7,000円（一般的な鍼灸の治療費300円～400円）。

患者さんは行列とのことで、本当に経済的にも豊かになってきたとビックリしました。どこの世界でも女性の美への欲求には驚かされます

今回は「美容」をテーマにセミナーを行いましたが、本当に満足度の高い講演となりました。

来年もまた、新たなテーマを掲げ「第４回天津中医薬大学特別講座」を開催いたしますので乞う御期待ください

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