第14回天津中医薬大学特別講座
皆様、こんにちは。
11月9日、今年度も天津中医薬大学特別講座が開講されました
第14回目となる今回のテーマは『東洋医学で診る小児疾患 ―鍼灸・推拿・小児はりの臨床応用―』
中国より李華南先生、日本側の講師に鳴島友理先生をお招きし、当日は定員越えの盛況に終えることができました
本日は当日参加した、卒業生と在校生の感想をお届けします!
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第14回天津中医薬大学特別講座に参加してきました。
第1部の中国編は、天津中医薬大学の李華南先生より、「中医外治法の小児診療における実践応用」ということで、
鍼灸や推拿といった中医外治法と概要から発展史から、鍼灸や推拿の技術の話から臨床への応用方法、
注意事項に至るまで、非常に分かりやすく盛りだくさんな内容でお話いただきました。
特に今回は小児がテーマのため、成人とは異なった施術時間や操作方法、環境づくりなど、
小児ならではの注意点はとても大切だと感じました。
また、推拿は0歳から可能なうえに適応範囲も広く、とても有用な技術だと感じるとともに、
鍼灸にせよ推拿にせよ、まず中医学における診断・治療法である弁証論治の大切さを感じ、
小児の特性を頭に入れて臨床にあたることについて考える時間となりました。

ほかにも吸玉やカッピングの名で知られている抜罐や漢方薬を貼り付ける穴位貼敷等もご紹介いただき、
中国での小児臨床でおこなわれていることのバリエーションの多さに驚きました

実技の時間には実際に腹部への手技を行っていただいたのですが、静かで優しい刺激だけで体に変化が起こるというのが興味深かったです。
第2部の日本編では鳴島友理先生より、「小児に対する鍼灸治療の基礎と臨床的応用~小児はりの実際~」
小児はりとは何か、注意点から道具についてのお話に始まり、
まるで先生の臨床現場を実際に見せていただいているかのような具体的なお話もしていただき、
すぐに実践してみたくなる内容でした。

特に面白いと思ったのが、術者としての理想の手の作り方についてのお話でした。
年齢によって変化する小児に適した刺激量を適切にコントロールするための訓練方法を具体的に教えていただいた後、
受講生全員で実際に体を動かしてその訓練をうける時間がありました。
それがとても楽しく、難しくもあり、一朝一夕とはいかない技術習得の大切さを感じました。
ほかにも、保護者の方とのコミュニケーションの取り方や機嫌の悪い子どもとのコミュニケーションのコツ等のほか、
マーケティングや料金設定にいたるまで、まさに臨床に即した内容でした。
実技でも実際にどのように臨床を行われているのかをロールプレイング形式で行っていただき、とても勉強になりました。
第1部、第2部ともに、かなり情報量の多い充実した時間を過ごすことができました。
この経験をしっかり活かしていけるようになりたいと思います。
22期生 S
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一年生で学校の授業も精一杯こなさないといけない状態で特別講座に参加し、
果たして内容を理解できるか❓と、最初は不安を感じていました。
しかし、タイトルに「臨床」「応用」という言葉があったので、教科書に載ってないことがあるのではと思い、申し込みました。
小児はり専門の講師の先生が、理想の手の作り方や子供との接し方、業界のマーケティング、
施術の流れ等々について、とても細かく話されていました。
また診療の実演中に、夜泣きに悩まれる保護者に話かけながら子供を診察するワンシーンはとても印象深かったです
夜泣き治療も大事ですが、世話するお母さん自身のケアも欠かしてはならないと感じました。
病気や不調の原因は子供自身ではなく、若いお母さんの『頑張りすぎ』が原因かもしれません。
なるほど!そう考えると、女性の更年期の不調の原因は、女性自身にだけではなく、パートナーにもあるのでは…と閃きました
「中医って体自身の免疫本能を引き起こして病気を治すこと」と第一部の李先生は仰いました。
まさに私自身が鍼灸を学ぶ理由の一つです
鍼灸を使って人体の免疫システムにうまく刺激を入れ、
外邪に侵入されにくい丈夫な体を作ることは東洋医学の優れた点ではないでしょうか?
ちょうど学校での中医基礎理論が修了したところですので、ゆっくり東洋医学の古典を読みたくなりました。
講座の後半ではモニターとして先生の推拿を受けました。
推拿する前に施術者と受ける方共にウォーミングアップをしなければならないことを初めて聞きました
手の大きな動きがないのに、とてもリズミカルにパワーが伝わってきました。

普段、脈拍を感じない臍の周りに脈みたいなものを感じました。
施術の最後には首の周りと肩に毛細血管にまで充満されるような「気」や「血」も感じられました。
このような手技を是非学びたいという思いが強くなりました。
今回の講座ではとても良い刺激を受けることができました。
学校の授業はあくまでもスタートラインに立つための勉強で、
スタートラインの向こうは厳しいですが、とても奥深い世界で、興味津々です

1年夜間部 K
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