2016年中国研修旅行2日目
学生さんによる、中国研修旅行レポート!
今回は2日目の岳陽病院見学、鍼灸特別公演です
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~岳陽病院見学~
病院の中に入っても人が多いことにびっくり。
出来るだけ病院のお世話にならないように生活している私にとって、日本の外来病院とは比べることができませんが、でもここも“中国”です。
(中国=大勢の人がいること)
待つこと数分で、病院見学でお世話になる先生方がいらっしゃいました。
一日目の推拿特別講演でも感じましたが、先生方の日本語がとても美しいこと!
2グループに分かれて「鍼灸→推拿→整形→リハビリ」の順番で見学させていただきました。
鍼灸は自分たちにとってとても興味深い分野です。日本だったらベッドを2台又は3台ほどしか置かないスペースに6台のベッドが所狭しと並べられていました
一人の先生に二人の助手がついて、次々にベッドを移動してきます。一つの部屋の治療が終わると隣の部屋に先生が移動していきます。
それほどのスピードでないと、待合室で待っている患者さんたちの時間がないのでしょう。患者さんからの症状の訴え、これまでの治療経過を総合して瞬時に治療していく姿は「カッコいい」の一言です。
そんなお忙しい時間にも関わらず、我々のような見学者にも「何故ここに鍼をうつのか」まで説明して下さいました。
続いての推拿は、前日の特別講演で指導を受けた手技を間近で見ることができ、前日の復習も兼ねたような時間です。
今はカイロのような整体の手技も取り入れているため、整形外科でのレントゲン写真を参考にしての治療は、東洋医学と西洋医学の融合を垣間見た瞬間でした。
推拿の先生には「患者さんを治すことも重要だけど、自己防衛することも大切」をいうお言葉をいただき、「本当にその通り。自分が健康でないと、人を治療することなんてできないな・・」と思いました。
整形外科とリハビリ科は日本でよくある風景です。
見学の時間が午前中だったため、リハビリをされている方が少なかったのですが、鍼灸や推拿とはまた違った風景を見ることは刺激になりました。
~鍼灸特別公演~
不眠症についてのお話を伺いました。
先生は上海で生活する日本の駐在員の方々をたくさん治療されている方で、日本人の我々にとってはとても身近に感じることができるお話でした。
また上海の都会化によって中国の方々も不眠や鬱病で悩まされている方が多いようです。
不眠で悩まれている方が鍼灸治療を行い、鍼灸による治療で少しずつ改善されていると患者自身も感じ、鍼灸の医師に「睡眠薬をやめてもいいか?」と。「やめてもよい」と言った後に、その患者が自殺。
実はその患者は鬱病でもあり、その薬には精神安定剤も導入されていたといいます。
日本でも起こり得ることだと思いますが、医師同士の連携が大切なのではないかと思います。
日本では特に「上の立場の人に意見を言うことはご法度」という習慣があり、それはそれで必要な時もありますが、「患者を助ける」という観点から言えば「立場は関係ない」ということになります。
日本では「医師>鍼灸師」ということが現実ではないでしょうか。
中国のように鍼灸が治療に有効であると認められていてもそのようなことは起こるならば、日本では特に気を付けて治療していく必要があるのでないか。
薬を飲む方が完治に近付く方、鍼灸の治療で心癒される方、外科手術を受けなければならない病、、、色々な病気や症状があるのだから、色々な治療があっていいはずです
「患者さんを助けたい」と思う医師たちの繋がりが深くなっていく世の中であってほしいし、そういう繋がりを大切にする医師たちが増えていくことが望ましいのではないでしょうか。
理想論かもしれませんが、何も思わずに鍼灸師になるよりは、少しでも理想を追いかけて勉強する方が実のある時間になるでしょう。
これが講師の先生の話を聞き、感じたことです。
17期夜間部 井上 直子
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