「とよおか地域診断サミット フィールドワーク編」
1年生の特別研究生、瀬戸大喜さんによる特別研究生日誌をお送りいたします
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こんにちは。18期特別研究生の瀬戸大喜です。
「今後鍼灸師は、地域医療を担うメンバーの一員として、他の医療職との連携を深めていかなければならない。」
「地域の状況を踏まえた施術をし、地域づくりまで視野に入れた鍼灸師が生き残るだろう。」
いきなりですが、僕はこんなことを考えています。
入学するまでの3年間の、兵庫県篠山市での地域おこし協力隊の経験から、
今後「地域づくりを行う鍼灸師=コミュニティ鍼灸師」が全国各地の中山間地域で求められてくると考えています
いかにして地域の状況を知り、多職種との連携を図るのか。
それを深めるべく、豊岡市をフィールドにしたイベント「とよおか地域診断サミット」が現在開催中です
豊岡市は人口5万人以上の市町村において日本一在宅死率の高い地域で、2014年時点で在宅死率25.6%です。
“在宅死”はある種の理想として語られる事が多いです。
事実、2013年の厚生労働省の調査によると、71.7%の人が「自宅で死を迎えたい」と在宅死を希望しています。
反対に、全国で見ると、実際に亡くなる場所としては病院が78.4%、在宅死は12.4%となっています。
では、なぜ、豊岡市では「在宅死割合が日本一」なのか、その要因と実態を探るというのが、この「とよおか地域診断サミット」の主旨です。
7月初旬、「医療×まちづくり」をテーマに、医療・デザイン・建築など各分野で活躍されている方々を講師に活動の話を聞き、
豊岡市についての統計データを考察するセミナーを開きました
そして先日、その勉強会での結果を踏まえ、豊岡市で2泊3日のフィールドワーク合宿を開催しました。
フィールドワークでは、まちあるきをしながら、実際に看取りを経験したご遺族や、往診や在宅看取りを行う診療所の医師、
訪問看護ステーションの看護師や、葬儀社の社長などにヒアリングを行いました。
そして、最後には豊岡市長の前で結果を報告し、フィールドワークは終了しました。
「豊岡市はなぜ在宅死率日本一なのか」という問いから始まったこのフィールドワーク。ですが色々な角度から在宅死を見つめる中で、
「在宅死にも良し悪しがある」ことがわかり、最終的に「“在宅死”が理想として語られる際の“いい死に方”とはどんなものなのか」
「場所に関係なく“いい死に方”を実現するにはどうすればいいのか」という問いへと昇華していきました。
全てを伝える事は難しいですが、“いい死に方”を続けるためのキーテーマとして、「“在宅死”によって実現される“在宅看取り文化の継承”を
絶やさないこと」「生前・死後の家族サポートの断裂による負担を軽減するための、“家族サポートのシームレス化”」この2つが必要であることが
見えてきました。
フィールドワークへの参加者は現役の医師から、看護師、理学療法士、社会福祉士、学生など様々…
神戸東洋医療学院の同級生も2名参加してくれました。
その中で、自分が、地域の中で多職種連携を実現できるという実感も深まりました
普段の授業はもちろんですが、それにもまして学び多い3日間でした
今後も、地域医療の現場に足を運びながら、勉学に励んでいきたいと思います
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