2017年「天津中医薬大学 特別講座」レポート②
10月29日(日)に行われた「第6回天津中医薬大学 特別講座」は昨年に引き続き、
たくさんの方々にご来場いただき今年も大盛況のうちに終了いたしました
皆様のご来場、誠にありがとうございました
前回のレポートから引き続き、参加者の中から1年生(18期生)による天津中医薬大学特別講座のレポートをお送りいたします
どうぞ、ご覧ください
「第6回天津中医薬大学特別講座に参加して」
第一部 「中医腹診と腹鍼」 【講師 韓艦華(かん かんか)先生】
腹診の概念、基本原理、方法、内容について教わった。
初めは「難しかろうな。中国語で聞いてわかるかな。」と不安だった。それは福家先生が1年生にも分かるように噛み砕いて
通訳してくださったおかげでクリアできた。腹診のイメージが変わった
腹部と全身を結ぶ経路を通して、腹部より全身の疾病を診断することができ、さらに腹鍼は腹部疾病のみならず、
全身疾患の治療することができるという。
神亀図というお腹に亀さんの絵を描いて全身の部位を定めていく。その実技を見せていただいた。
カメラの画像をプロジェクターで大きなスクリーンに映していただいたおかげで、座席に座ったままでよく見ることができた。スタッフの皆さまに感謝です。
督脈の病気も任脈を用いて治すという。看取りの患者さんは、うつ伏せはとても出来ない。横向きも維持できない。
腹部で全身を治すことができたら、どんなにいいだろう。
第二部 「李杲脾胃論の応用」 【講師 張国霞(ちょう こっか)先生】
李杲(りこう)学術思想の理論基礎、李杲脾胃論の内容、李杲脾胃論の臨床応用について教わった。
中医学の形成と発展のところで、宋・金・元の時代、いろいろな学派が出て著しい理論体系の発展があった。
李杲(東垣)など。それでも、河図と中土五行は土を中心に置くとすっきりして納得がいった
李杲の時代は戦争の時代で、人々は疲れ切っており、食事の時間もバラバラだった。
その中で李杲は脾胃は人体気血陰陽の源、元気の本と唱えた。脾胃論は現在でも臨床に用いられているという。
講演の後、かっさの実演が行なわれた。2年の熊さんが参加した。あとで吸い玉のお手伝いで前に行った時に見たら、
かっさの授業の時もらった写真と同じように血の筋が何本も浮き出ていた。
スクリーンではわからなかった水分が浮き出てきたというのも身近で見るとわかった。
吸い玉はすでに肌になじんでいてなめらかに動いた。学生にも貴重な経験をさせてくださってありがとうございました。
この会の準備、後片付けに携わった皆様に深くお礼を申し上げます
張国霞先生は孔子課堂の先生でもあります。孔子課堂は最近学校と同じビルの2階に引っ越して来て大変便利になりました。
張国霞先生の中医文化の授業受けにいきませんか。 18期生 北嶋 佳寿子
座長コメント
今回は、学生の参加率も高く、特に1年生の参加者が多くみられました。
解剖・経穴など勉強途中であり、わからない言葉なども多かったと思いますが、
休憩時間中に質問にこられるなど積極的に学ぶ姿勢もみうけられました。
この特別講座を通し、学生には中医学のおもしろさや奥深さを少しでも感じてもらえたら幸いです。
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