内モンゴル医師団と日本の鍼灸・中医学教育現場の交流
6月1日(金)にフフホト蒙・中医病院の医師団が来校されました
フフホト蒙・中医病院は1962年に創設され、職員901名のうち博士9人、修士89名、蒙医、中医、西洋医診察室が70室、計12部門から構成される大病院です
最初に神戸東洋医療学院 孔子課堂を見学した後、14階にある付属治療院を見学されました
日本の鍼治療の現場にとても興味を持たれているようで、「この鍼をもらってもいいですか」、「日本の鍼は細くて繊細ですね」など、日本の鍼用具にも注目されていました
続いて13階にある学生フロアで1年生の実技授業を見学されました
マーカーを使って丁寧に取穴をしている様子や、半米粒大の艾炷を用いた施灸練習を見学されていました
「熱くないかい?」と学生に話しかけている先生もいました
中国では灸頭鍼を行うことが多いので、日本の繊細なお灸を見ることが新鮮な感覚だったのかなと感じました
基礎実習室では、当学の福家先生と張先生(神戸東洋医療学院 孔子課堂 中国側責任者・天津中医薬大学 教授)が神戸東洋医療学院や日本の鍼灸制度に関してお話しされました
日本では、開業する人が多いこと、中薬の処方ができないこと、一度社会に出てから鍼灸を学びに来る人も多くいることなど、中国と日本の違いを説明されました
フフホト蒙・中医病院の先生には、内モンゴルにおける伝統医学であるモンゴル医学をご講義いただきました
「三根」(赫依(ヒー)、希拉(シャル)、巴達干(バタカン))の調和が乱れると病気になるというモンゴル伝統医療特有の考え方があるなど、とても興味深い講義でした
その後、授業を終えた学生に対して、鍼の実技を披露してくださいました
腰痛持ちで腰を曲げにくい学生の耳に鍼を刺すと、痛みが軽減し、楽に腰が曲がるようになりました
「ぜんぜん痛くない!」と驚く本人と同じくらい、周りで見ていた学生もビックリしていました
続けて、膝が痛いという学生や、腕に痺れがある学生に鍼治療を行ってくださいました
高い技術と確かな効果に、教室全体が熱気に包まれていました
学生にとってもとても貴重な体験になったと思います
最後に記念撮影をし、訪問が終わりました
フフホト蒙・中医病院の先生方もとても満足して帰られました
中医・蒙医・西医を結びつけることで、一体二翼に発展の考えを貫くモンゴル医の先生方と、神戸東洋医療学院が今後どういう相互発展を遂げるのか、とても楽しみです
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