第51回中医研究会
6月20日(日)、第51回中医研究会が開催されました。
緊急事態宣言発令中のため、前回と同様にオンラインでの開催でした
最初は曾先生の講義からでした。
曾先生はなんと天津(中国)から国を越えて参加されました
パスポート不要のオンラインの良さを改めて実感しました
さて、曾先生の講義は「傷寒論-少陰病の熱証・咽痛証・急下証」についてでした。
それぞれの証の説明および対応する漢方に使われる生薬の働きや鍼灸ではどのようなツボを使うかなど丁寧に講義していただきました
また、咽痛証では、曾先生手作りの「猪膚湯(ちょふとう)」や中国の学生が「苦酒湯(くしゅとう)」を作成している様子の動画も見せていただきました。
漢方だけでなく、自分で作れるもので対応できるところが興味深かったです
続いては、湯口先生による「仏教と安心」の講義でした。
鍼灸師でもあり現職の僧侶でもある湯口先生が、コロナ禍における世界情勢と苦悩についてどのように考え、
人々の苦悩に接しているのかをお話しいただきました
世界は、コロナという疫病によって多くの苦悩を与えられており、その中で心が不安に取りつかれないようにするには、
「①正しい見方で、②正しい判断をし、③正しい生活をして、④正しい心を保つことを心掛けること」から始めるとよいそうです
最後に、湯口先生の師が実践されている煩悩を払う瞑想の仕方を教えていただきました
瞑想にも様々なやり方があるそうなのですが、今回は外の音に耳を傾けるという方法を教えていただきました。
湯口先生のお師匠さんは上海の街中でもされていたそうですが、心が落ち着く音が良いそうです。
ちなみに谷本先生お勧めの音は、「明珍火箸風鈴(みょうちんひばしふうりん)」で、福家先生が手に入れたい音は「サヌカイト」だそうです
今回は、傷寒論の講義でどっぷりと中医学を感じた後に、法話のような講義を受講し、この中医研究会の幅の広さを感じました。
曾先生、湯口先生、ありがとうございました
次回は7月18日(日)に開催いたします
皆様奮ってご参加ください!
付属治療院 田中里佳
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