特別講座を終えて
10月28日(日)、天津中医薬大学特別講座が行われました
今回は周先生による「鍼灸時間治療」の講座でした
第一部は子午流注鍼法(シゴルチュウシンポウ)の概念や歴史、天干地支の意味や、十二経絡との関係など、時間鍼灸の基礎を教えていただきました。
時間によって治療効果が異なる事は、最近の研究で次第に明らかになってきていますが、その事を二千年以上前から認識し、
治療や養生を説いていた中医学の凄さを改めて感じました
今回の講座では、子午流注鍼法の中でも「納甲法(ノウコウホウ)」と「納子法(ノウシホウ)」という二つの方法を教えていただきました。
症状によっても使い分ける事ができ、配穴を組み合わせる事で治療効果が更に増すなど、実際の臨床でも使いやすい事が分かりました。
続けて、実際に推算盤を用いて開穴を導きだしました
周先生や中医研究会のメンバーもサポートに入り、参加者全員が開穴を導き出すことができました。
第二部では、「時間と養生」についてお話いただきました
二時間毎に気血が旺盛になる経絡が変わり、その時間に合った食事や運動を行う重要性を知りました。
十五時を過ぎると胃腸が休息をし始めるので、夕飯に脂肪やタンパク質を多くとると容易に蓄積されるそうなので、みなさんお気を付けください
質疑応答では、これからの時期(冬)の養生法についての質問がありました。
周先生によると、寒い時期は牛肉か羊肉を食べると良いそうです
鶏肉は温の作用が弱いのでオススメしないそうです
第三部では「鍼の手技」の実演をしていただきました。
得気(トッキ)を得るための「催気法」、得気を増強させる「行気法」、手技を組み合わせた「複合手技」など、
たくさんの手技を実際に見ることができて、とても貴重な経験でした。
「今のは補法?瀉法(シャホウ)?」とクイズもあっての実演は楽しかったです
患者さんの状態に合わせて適切な手技を選ぶ事で、より効果的な治療を行う事ができるように、もっと研鑽しなければいけないと強く思いました
講座後、「東天紅」にて懇親会が行われました
周先生は、「今回は時間が無かったけれど、次は神戸や大阪、京都観光もしてみたい」と仰っていました
ぜひまた日本に来ていただき、その時はもっと日本を楽しんで下さいね
周先生、とても素晴らしい講座をありがとうございました
今年の中医研究会も残すところあと2回となりました。
引き続き「鍼灸時間治療」を学びます。ご興味のある方はぜひご参加ください
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