第8回特別講座を終えて

皆さまこんにちはクローバー

2019年10月27日（日）、天津中医薬大学特別講座を開催いたしました。
今年で開催8回目となる「天津中医薬大学特別講座」は、
天津中医薬大学本校より漢方や鍼灸の先生を招聘し、日本へ正しい中医学を広く浸透させるために開催しています。

今年のテーマである『最新養生術』について、お2人の講師を招聘し、ご講義いただきましたぴかぴか (新しい)

【講師】
講師：尚秀葵（しょうしゅうぎ）先生
天津中医薬大学鍼灸推拿学院教授

【講師】
講師：山﨑翼（やまざきたすく）先生
明治国際医療大学はり・きゅう学講座講師
明治国際医療大学京都桂川鍼灸院mythos361 分院長

それでは当日参加した学生の方よりレポートを頂きましたので、ご紹介させて頂きますわーい (嬉しい顔)
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神戸東洋医療学院　現3年生の田合仁（たごうひとし）と申します。
この度は10月27日に開催された、第8回天津中医薬大学特別講座に参加させていただきました exclamation
題目は最新養生術とのこと。

実は私、来年2月末にある国家試験のちょうど直前の時期であり、今回の講座は渡りに船でした。
（国試前に勉強会への参加は賛否両論あるでしょうが……）

結論から言えば、参加させて頂いて物凄く良かったです。幸せでしたうれしい顔ムード

前半と後半の2部構成になっており、
第1部は天津中医薬大学鍼灸推拿学院教授　尚秀葵先生の「中医学理論に基づく養生法」でした。

中国でも高齢化の問題があり、中医学的にどう対処していくか、が喫緊の課題だそうですどんっ (衝撃)
主に、食べ物や簡単なマッサージの仕方、そして最後はお臍に漢方薬のお灸を乗せる「臍灸」なるものをご講義いただきました。

　

食養生の要点を一言で述べれば、「過ぎたるは及ばざるが如し」でしょうか。
飲食の不摂生が万病の元となりかねないので、季節のものを、適切なタイミングで摂取すれば長生きしやすいとのことひらめき

最後の時間に質問させていただきました。
「冬場、大事な試験前なので、体調管理で気をつけることはないか？」との問いかけに、
尚先生は「気海・関元に毎日、お灸を据えるとよい」とのことでした。
これは早速、講義当日から実践し始めてます

第2部の講演・実技は、明治国際医療大学はり・きゅう学講座講師山﨑翼先生の
「現代鍼灸の最前線～疲労に関する鍼灸治療～」でした。

私自身、持病で睡眠障害があり、鍼灸や漢方で寛解や悪化を繰り返しており、この講演も楽しみでした。

疲れている人は、月に2万円以上、何がしかの支出をしているそうです。
具体的には、サプリメントやエナジードリンク、グッズ、ヨガ、などなど……「疲労ビジネス」なんて言われてる分野があるのです。
そこに、鍼灸が食い込めていけないか？もっと、「疲労には鍼灸がいいですよ！！」と鍼灸のブランディングをしていかないか！？という、
山﨑先生の熱意あふれ、かつ論理的で聞き取りやすい講義にぐいぐいと引き込まれました目がハート (顔)

意外だったのは、疲労に対する鍼灸治療をご教授いただく、というよりは
「疲労回復には鍼灸だけでなく、治るための下準備が重要」とのことで、
適切な筋肉量があるか？筋肉の左右バランスは適切か？睡眠はちゃんと取れているか？など、
簡単なチェック項目があり、それをチェックしない限り、鍼灸治療も功を奏さないとのこと…… exclamation
単に、鍼灸治療のやり方を覚えればいいというものでは決してなく、
トレーニングやちょっとした栄養学、睡眠についてのメカニズムなどの知識も必要だなと痛感させられました。

後半は、実技です。私も前に出て、背中にパルス鍼をしていただきました。
背中がガチガチに固く、寝づらくて悩んでいたのです。
さすがにいくら鍼灸学生でも、自分の背中に鍼はできないので、結構コリがほぐれましたウィンクムード
私の住んでる近所で、背中を中心にパルス鍼をしていただける鍼灸院があるので、通う頻度を増やすようになりました。

　

以上、講座を駆け足で紹介させていただきましたが、内容の濃い1日でした。
頂いたレジュメもかなり細かい記載があり、繰り返し読み込んで、挙がってきた専門用語を深堀りしていけば、
自分自身がよりよく生きられるマニュアル・指針となりえるなと感じていますぴかぴか (新しい)
なによりも、鍼灸学生としてすぐに応用・実践できる部分が多々あったので、講座翌日から自分の体で試しています。
これで国家試験に合格できれば、先生達のおかげですね double exclamation

最後になりましたが、お忙しいところ非常に心に刺さる貴重なご講義をしていただいた尚先生と山﨑先生、ありがとうございました。
また、貴重な学びの機会を与えていただいた神戸東洋医療学院：中医研究会の先生方にも、感謝しております。

3年生　昼間部　田合